グループホーム介護職の仕事内容と転職のポイント
wellness 就活 編集部

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本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)で働く介護職の仕事内容、給与相場(常勤30万円)、転職のポイント、向いている人の特徴まで徹底解説。資格なしでも働ける認知症ケアの現場への転職を成功させましょう。
グループホーム介護職の仕事内容と転職のポイント|認知症ケアの現場で働くために
グループホームは、認知症を患う高齢者が少人数で共同生活を送る「認知症対応型共同生活介護」施設です。アットホームな環境の中で、入居者一人ひとりと深く関わりながら介護できることから、近年多くの介護職員が転職先として注目しています。本記事では、グループホームで働く介護職の具体的な仕事内容、給与事情、転職のポイント、さらに向いている人の特徴まで徹底解説します。
グループホームとは?基本的な特徴を理解しよう
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症と診断された高齢者が5〜9名の少人数で共同生活を送る小規模な介護施設です。1つの事業所には最大2ユニット(最大18名)まで設置できます。

一般的な特別養護老人ホームや介護老人保健施設と比較すると、入居者数が少なく、家庭に近い環境でケアを提供するのが最大の特徴です。スタッフは利用者と一緒に料理、洗濯、掃除などの家事をこなしながら、生活全般をサポートします。
グループホームの主な特徴
- 少人数制(1ユニット5〜9名):入居者一人ひとりに寄り添ったケアが可能
- 地域密着型サービス:原則として利用者の住む市区町村の住民が対象
- 家庭的な環境:施設というよりも「家」に近い雰囲気
- 認知症専門:認知症ケアに特化したサポート体制
介護職の様々な転職先については「介護福祉士の転職先おすすめ一覧【施設別の特徴】」も参考にしてください
グループホーム介護職の具体的な仕事内容
グループホームの介護職の仕事は、他の介護施設とは異なる独自の業務があります。主な仕事内容を詳しく見ていきましょう。

1. 日常生活援助(家事全般)
グループホーム最大の特徴は、介護職員が入居者と一緒に家事を行う点です。
- 調理:献立を考え、入居者と一緒に料理する(他施設では厨房スタッフが担当)
- 洗濯・掃除:居室や共有スペースの清掃、衣類の洗濯・整理
- 買い物:近くのスーパーへの外出支援
「一緒に料理を作る」という体験が、認知症の方の残存機能を活かし、生活リズムを整える重要なリハビリにもなります。
2. 身体介護
入居者の身体的なケアも重要な業務です。
- 食事介助:食事の準備から配膳、食べるサポートまで
- 入浴介助:安全に入浴できるよう全身をサポート
- 排泄介助:トイレ誘導やオムツ交換
- 移動・移乗介助:車椅子への移乗や歩行サポート
3. 認知症ケア
グループホームでは認知症の方を専門にケアするため、認知症への理解と対応スキルが特に重要です。
- 認知症の症状に応じたコミュニケーション
- BPSD(行動・心理症状)への適切な対応
- 回想法などの非薬物療法の実践
4. レクリエーション・外出支援
入居者が充実した日常生活を送れるよう、様々な活動を企画・実施します。
- 季節行事や誕生日会などのイベント企画
- 近隣の公園や商店街への外出支援
- 手芸や体操などのレクリエーション活動
5. 記録・申し送り
介護記録の作成や、スタッフ間での情報共有も重要な業務です。
介護職の夜勤の実態については「介護職の夜勤の実態と夜勤なし求人の探し方」も参考にしてください
グループホーム介護職の給与・待遇
グループホームで働く介護職の給与事情について、最新のデータをもとに解説します。
平均給与(2024年時点)
| 雇用形態 | 平均月収 | 手取り概算 |
|---|---|---|
| 常勤(正職員) | 30万2,010円 | 約24万円 |
| 非常勤(パート) | 20万1,810円 | 約16万円 |
出典:グループホームの給料相場とは?平均給与や年収、収入アップの方法を解説!
資格による給与アップ効果
グループホームでは資格がなくても働けますが、資格取得により大幅な給与アップが期待できます。
- 無資格 → 介護職員初任者研修:+約2万5,000円/月
- 無資格 → 介護福祉士:+約5万円/月
- 夜勤手当:1回あたり3,000〜10,000円程度
グループホームで働くメリットとデメリット
グループホームへの転職を検討する前に、メリットとデメリットの両面を理解することが大切です。

メリット
①身体的負担が少ない
大型施設と比較して介護度の重い方の割合が低く、腰への負担が比較的少ない環境です。
②深い人間関係が築ける
少人数制のため、入居者一人ひとりの性格や好みをよく理解したうえでケアができます。入居者の小さな変化や成長を間近で感じられるやりがいがあります。
③アットホームな雰囲気
施設全体が家庭的な雰囲気で、スタッフ同士の関係も密接になりやすく、チームワークが生まれやすい環境です。
④多様なスキルが身につく
調理や家事も担当するため、介護スキルだけでなく生活支援全般の能力が向上します。
デメリット
①夜勤がひとりになることが多い
人員配置基準の関係から、夜勤はユニットごとに1名の配置が原則です。慢性的な人手不足の中、ひとり夜勤になる施設が多く、緊急時の対応に不安を感じる方もいます。
②給与が施設によってばらつく
グループホームは事業規模が小さいため、施設によって給与差が大きい場合があります。求人票の確認が重要です。
③認知症ケアの難しさ
認知症の方のBPSD(徘徊、暴言、拒否など)への対応は精神的に負担を感じることもあります。
出典:グループホームで働くメリットは?仕事内容や転職で求められる資格も解説
グループホームへの転職成功ポイント
グループホームへの転職を成功させるための具体的なポイントを解説します。

1. 必要な資格を確認する
グループホームで働くために必須の資格はありませんが、以下の資格があると採用で有利になります。
- 介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級):基本的な知識・技術の習得
- 介護福祉士実務者研修:より高度な介護技術
- 介護福祉士(国家資格):最も評価される資格
- 認知症介護基礎研修:認知症ケアに特化した研修
未経験から介護職に転職する方法は「未経験から介護職に転職する完全ロードマップ」をご覧ください
2. 職場見学は必ず行う
グループホームは施設ごとに雰囲気や方針が大きく異なります。必ず見学に行き、以下の点を確認しましょう。
- スタッフと入居者の関係性(声かけの様子など)
- 施設全体の清潔感と雰囲気
- 夜勤体制(ひとり夜勤か複数名か)
- 夜勤手当や各種手当の金額
3. 待遇面を詳細に確認する
基本給だけでなく、以下の待遇を詳しく確認することが重要です。
| 確認項目 | 確認のポイント |
|---|---|
| 夜勤手当 | 1回あたりの金額、月の夜勤回数 |
| 処遇改善手当 | 加算の取得状況と支給額 |
| 資格手当 | 保有資格に応じた手当 |
| 有給休暇 | 取得率と実態 |
| 退職金制度 | 有無と受け取り条件 |
| 住宅手当 | 支給条件と金額 |
4. 認知症ケアへの意欲を示す
グループホームの面接では、認知症ケアへの理解や意欲が重要視されます。
- 認知症に関する基本知識(アルツハイマー型、レビー小体型など)
- 過去の介護経験やエピソード
- なぜグループホームで働きたいのかの明確な動機
介護職の面接対策については「介護職の面接対策と志望動機の書き方【例文付き】」も参考に
グループホームに向いている人・向いていない人
向いている人
- 認知症の方のケアに関心がある人:認知症ケアに特化した環境で専門性を高めたい方
- 家庭的な雰囲気を大切にしたい人:入居者に寄り添い、家族のような関係を築きたい方
- 料理・家事が好きな人:日常生活の支援を通じたケアに魅力を感じる方
- チームワークを重視する人:少人数スタッフで連携しながら働きたい方
向いていない人
- 大規模施設で多くの方を一度にケアしたい人:グループホームは少人数制のため、多様な症例を経験するには向かない場合がある
- 夜間のひとり対応に不安がある人:ひとり夜勤に精神的な負担を感じる方は慎重に検討を
グループホームへの転職を支援するサービス
グループホームへの転職を効率的に進めるために、専門の転職サービスの活用がおすすめです。
介護職専門の転職エージェントを利用することで、以下のメリットがあります。
- 非公開求人へのアクセス:一般公開されていない好条件の求人を紹介してもらえる
- 施設の内部情報:給与や夜勤体制など、求人票だけでは分からない情報を入手できる
- 応募書類・面接サポート:志望動機の添削や面接対策のアドバイスが受けられる
出典:グループホームの仕事内容は?現役介護職員が職種や給与事情も解説
まとめ:グループホームで認知症ケアの専門家を目指そう
グループホームは、認知症の方が少人数で家庭的な環境の中で暮らす施設です。介護職員として働く場合、調理などの家事を含む日常生活全般のサポートが仕事の中心となります。
グループホームで働く主なポイント:
- 1ユニット5〜9名の少人数制で、入居者と深い関係を築ける
- 常勤の平均月収は30万2,010円、資格取得で大幅アップが可能
- 資格がなくても働けるが、介護職員初任者研修や介護福祉士があると有利
- ひとり夜勤になりやすい点は事前に確認が必要
- 職場見学と待遇の詳細確認が転職成功の鍵
2024年時点で介護職員の人手不足は深刻化しており、グループホームでは経験・資格を問わず求人が多数あります。認知症の方に寄り添いたい、アットホームな環境で働きたいという方には、グループホームへの転職は非常におすすめです。
介護職・介護福祉士の転職については「介護職・介護福祉士の転職完全ガイド」で詳しく解説しています
まずは転職エージェントに登録して、あなたに合ったグループホームの求人を探してみましょう。
出典:
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