介護職の夜勤の実態と夜勤なし求人の探し方
wellness 就活 編集部

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介護職の夜勤がきつい理由や夜勤手当の相場(平均4,559〜7,684円)、夜勤なしで働ける施設の種類、効率的な求人の探し方を2024年最新データで徹底解説。デイサービスや訪問介護など夜勤なしの職場選びのポイントも紹介します。
介護職の夜勤の実態と夜勤なし求人の探し方【2024年最新】
介護職を目指す方や現役の介護士が気になるのが「夜勤」の実態です。夜勤はきついのか、夜勤手当はいくらもらえるのか、そして夜勤なしで働くことはできるのか——本記事では、2024年の最新データをもとに介護職の夜勤の実態を徹底解説します。夜勤なしの求人の探し方や、夜勤なしで活躍できる職場の種類も詳しくご紹介します。
介護職の夜勤とは?基本的な仕組みを解説
介護施設における夜勤とは、夜間から翌朝にかけて利用者のケアを行う勤務形態です。多くの施設では24時間体制でのケアが必要なため、夜勤は介護業務において欠かせない存在です。
夜勤の主な種類
2交代制(ロング夜勤)
- 勤務時間:16時間程度(例:16:00〜翌9:00)
- 特徴:1回の夜勤で16時間以上勤務するため、その分の代休が確保される
- 月の夜勤回数:4〜6回程度
3交代制(ショート夜勤)
- 勤務時間:8時間程度(例:22:00〜翌6:00)
- 特徴:一般的な8時間勤務と同様の長さで、身体的な負担は比較的少ない
- 月の夜勤回数:6〜10回程度
夜勤中の主な業務内容
夜勤中に行う主な業務は以下の通りです。
| 業務内容 | 時間帯 | 詳細 |
|---|---|---|
| 夕食介助・服薬確認 | 17:00〜19:00 | 食事の介助と薬の管理 |
| 就寝介助・オムツ交換 | 20:00〜22:00 | 入眠準備と排泄ケア |
| 定期巡回(2時間ごと) | 深夜〜早朝 | 安全確認と体位変換 |
| 緊急対応 | 随時 | 利用者の急変・転倒対応 |
| 起床介助・朝食準備 | 6:00〜8:00 | 洗面・食事の準備と提供 |
夜勤は基本的に1〜2名の少人数で施設全体を管理するため、緊急時の対応力と冷静な判断力が求められます。
介護職の夜勤の実態:きつい?楽?現場のリアル
実際に夜勤を経験した介護職員の声をもとに、夜勤の実態を明らかにします。

2024年の調査によると、介護職の夜勤について「つらい」と感じる割合が35.8%と最多でした。一方「どちらでもない」は31.3%、「楽」と感じる人も13.9%いることが分かっています。
夜勤がきつい主な理由
1. 長時間勤務による体力的な負担
2交代制では1回の夜勤が16時間に及ぶため、体力的な消耗が大きく、特に朝方に業務が集中します。「朝の短時間に業務が集中しているので体力的につらい」「イレギュラーがあると時間が足りなくなる」という声が多く聞かれます。
2. 生活リズムの乱れ
昼夜逆転の生活が続くと、睡眠の質が低下し、慢性的な疲労感を招くことがあります。家族との時間が取りにくくなるという声も多くあります。
3. 精神的なプレッシャー
少人数で大勢の利用者を担当するため、緊急事態への対応プレッシャーは相当なものです。特に、認知症の利用者への夜間対応や、看取り介護に関する不安を感じる方も少なくありません。
4. 仮眠が取れない場合がある
緊急搬送や利用者の急変が続くと、本来取るべき仮眠が確保できないこともあります。
夜勤のメリットも把握しておこう
夜勤にはきつい面がある一方で、メリットも存在します。
- 夜勤手当が支給される:月5〜6回の夜勤で手当が3〜5万円加算される
- 日中に自由な時間が持てる:銀行・病院・役所などの平日昼間の用事が済みやすい
- 夜間は比較的静か:日勤に比べて業務量が落ち着いており、集中しやすい時間帯もある
- 夜勤明けに連続休暇が取りやすい:ロング夜勤後は代休が設定されるため、まとまった休みが取れる
介護職の夜勤手当・給料の実態【2024年最新データ】
夜勤手当は介護職の給料に大きく影響します。2024年の調査データをもとに、具体的な金額を確認しましょう。
夜勤手当の相場
| 施設種別 | ショート夜勤手当 | ロング夜勤手当 |
|---|---|---|
| 全体平均 | 4,559円 | 6,290円 |
| 特別養護老人ホーム | 約5,000円 | 6,724円 |
| 介護老人保健施設(老健) | 約5,500円 | 7,684円 |
| 小規模多機能型居宅介護 | 約4,000円 | 5,400円 |
夜勤手当の支給額は、5,000〜6,999円を支給される割合が31.1%、7,000〜8,999円が30.0%と2024年3月の調査で報告されています(参考:ケアマガジン)。
夜勤手当が月収に与える影響
月に5〜6回夜勤をこなすと、ロング夜勤(手当6,290円)であれば月に約31,450〜37,740円の夜勤手当が加算されます。介護職の平均月収(25〜28万円)に加えて、夜勤手当で年収を大幅にアップさせることが可能です。
詳しい給料情報については医療・介護・福祉職の給料・年収・待遇完全ガイドもご参照ください。
夜勤回数の実態
2024年の調査によると、月の夜勤回数は5〜6回の職場が42.0%と最多です(参考:かいご畑)。2交代制では月4.5回以上の夜勤が42.1%を占めます。過度な夜勤回数を強いられないよう、求人票の夜勤回数を必ず確認しましょう。
夜勤なしで働ける介護職の職場一覧
「介護の仕事はしたいけれど、夜勤は難しい」という方は多くいます。実は、夜勤なしで働ける介護施設や職場は数多く存在します。

夜勤なしで働ける主な施設・サービス
1. デイサービス(通所介護)
日中のみの通所サービスのため、夜勤が発生しません。営業時間は概ね9:00〜18:00程度で、日勤のみで働けます。レクリエーションの企画や入浴介助など、利用者と日中ゆっくり関われる点が魅力です。
2. デイケア(通所リハビリテーション)
医療機関や老健が運営するリハビリ特化型の通所サービス。理学療法士・作業療法士と連携しながら働けます。夜勤はなく、専門的なケアを学べる環境です。
3. 訪問介護
利用者の自宅を訪問してケアを行うサービス。夜間の訪問もありますが、夜間専任のスタッフと分けている事業所も多く、「日中訪問のみ」という条件で働くことが可能です。
4. 訪問入浴サービス
専用の浴槽を持ち込んで利用者宅で入浴介助を行うサービス。夜間対応はないため、完全に夜勤なしで働けます。
5. 障害者支援施設(生活介護)
日中活動支援が中心のため、夜勤なしで働ける施設が多くあります。
| 施設・サービス | 夜勤の有無 | 特徴 |
|---|---|---|
| デイサービス | なし | 日中のみ、レクリエーション豊富 |
| デイケア | なし | リハビリ重視、医療連携あり |
| 訪問介護(日中のみ) | 選択可能 | 自宅訪問、利用者と1対1 |
| 訪問入浴 | なし | 体力仕事だが夜勤ゼロ |
| グループホーム(一部) | 交渉次第 | 少人数制で家庭的な雰囲気 |
夜勤なし求人の効率的な探し方
夜勤なしの介護求人を効率的に見つけるには、いくつかのポイントがあります(参考:かいごワーカー)。

方法1:求人サイトのキーワードで絞り込む
求人サイトを使う際は、検索条件に「夜勤なし」「日勤のみ」というキーワードを入力しましょう。大手求人サイトではこのような絞り込みフィルターが設けられており、一覧で夜勤なし求人を確認できます。
おすすめの検索キーワード:
- 「介護 夜勤なし」
- 「介護 日勤のみ」
- 「デイサービス 介護職」
- 「訪問介護 日中のみ」
方法2:介護専門の転職エージェントを活用する
転職エージェントを利用すれば、「夜勤なし」という条件を担当者に伝えるだけで、条件に合う求人をピックアップしてもらえます。非公開求人も紹介してもらえるため、選択肢が広がります。
介護職・介護福祉士の転職完全ガイドでは、おすすめの転職エージェントを詳しく紹介しています。
方法3:施設見学・説明会を積極的に活用する
夜勤なしを希望する場合、面接前に施設見学をして実際の勤務体制を確認することが重要です。求人票に「夜勤なし」と書かれていても、将来的に夜勤が発生するかどうかを必ず確認しましょう。
方法4:希望条件を優先順位をつけて整理する
夜勤なし以外にも、「通勤時間」「給与水準」「職場の規模」など、自分の希望条件を整理して優先順位をつけましょう。条件が明確なほど、ミスマッチを防ぐことができます(参考:キラケア)。
夜勤なしで働くデメリットと対策
夜勤なしの働き方にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。事前に把握しておくことで、適切な対策が取れます。

デメリット1:給料が夜勤ありより低くなりやすい
夜勤手当がない分、月収は夜勤ありの職場より低くなります。夜勤月5回で手当が3万円以上変わるケースもあります。
対策:資格を取得して資格手当を増やす、または賞与の高い施設を選ぶ。介護福祉士の資格があれば月2〜3万円のアップが期待できます。
デメリット2:職場の選択肢がやや限られる
夜勤なしの求人は、夜勤ありと比べて数が少なく、特定の施設形態に限られます。
対策:介護専門の転職サイト・エージェントを複数活用し、幅広く情報収集する。
デメリット3:キャリアアップの機会が減る可能性がある
施設によっては、夜勤経験がないとリーダー職への昇進が難しいケースもあります。
対策:デイサービスのリーダー職や、訪問介護のサービス提供責任者(サ責)など、夜勤なし施設でもキャリアアップできるポジションを目指す。
資格取得でキャリアを広げる方法については医療・介護・福祉の資格取得完全ガイドをご覧ください。
夜勤で長く働くためのコツ
夜勤を続けながら健康を維持するためのポイントを紹介します。
1. 睡眠管理を徹底する
夜勤前は十分な睡眠をとり、夜勤明けは無理せず早めに就寝するリズムを作りましょう。
2. 食事・栄養管理を意識する
夜勤中は消化の良い食事を心がけ、空腹を避けましょう。深夜の過食は体調不良の原因になります。
3. 仮眠をうまく活用する
施設によっては夜勤中に1〜2時間の仮眠時間が設けられています。短時間でも質の良い仮眠を取ることで、後半の業務効率が上がります。
4. ストレス発散の方法を見つける
一人夜勤の精神的プレッシャーを解消するため、趣味や運動など、オフタイムのリフレッシュ方法を持つことが重要です。
5. 無理を感じたら転職を視野に
体調や生活への影響が大きいと感じたら、早めに職場や上司に相談しましょう。改善が見込めない場合は、転職エージェントに相談することも選択肢の一つです。
転職に関しては医療・介護・福祉の転職サイト・エージェント徹底比較が参考になります。
まとめ:夜勤の実態を理解して、自分に合った働き方を選ぼう
介護職の夜勤は、確かに体力的・精神的な負担があるものの、夜勤手当による収入アップというメリットもあります。2024年のデータでは夜勤手当の相場は月3〜5万円以上になるケースも多く、収入面では魅力的です。
一方、夜勤なしで働ける施設も多く存在し、デイサービスや訪問介護などでは日勤のみでの活躍が十分可能です。夜勤なし求人を探す際は、専門の転職エージェントや求人サイトの「夜勤なし」フィルターを活用するのが最も効率的です。
自分のライフスタイルや健康状態、キャリアプランに合わせて、夜勤あり・なしの働き方を選ぶことが、介護職として長く活躍するための鍵となります。転職・就職の際は、求人票だけでなく面接や施設見学でしっかり確認した上で、納得のいる職場を選びましょう。
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参考サイト
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