看護師の履歴書・職務経歴書の書き方【例文付き】
wellness 就活 編集部

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本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。
看護師の転職に必要な履歴書・職務経歴書の書き方を例文付きで徹底解説。志望動機の書き方、診療科別のアピールポイント、NG例と対策、提出マナーまで、採用担当者に好印象を与える書類作成のコツを紹介します。求人倍率3.7倍の売り手市場で理想の転職を実現しましょう。
看護師の履歴書・職務経歴書の書き方【例文付き】
看護師として転職活動を始めるとき、最初の関門となるのが履歴書と職務経歴書の作成です。現在、看護師の求人倍率は3.7倍と非常に高く、売り手市場ではありますが、人気の高い病院やクリニックでは書類選考で不合格になるケースも少なくありません。
この記事では、看護師の転職を成功させるために必要な履歴書・職務経歴書の書き方を、具体的な例文とテンプレート付きで徹底解説します。採用担当者の目に留まる書類を作成するポイントを押さえて、転職活動を有利に進めましょう。
看護師の履歴書と職務経歴書の違いを理解しよう
まず、履歴書と職務経歴書の役割の違いを正しく理解することが大切です。

履歴書は、氏名・住所・学歴・職歴・資格などの基本情報をまとめた書類です。フォーマットが決まっており、あなたの経歴の概要を伝える役割があります。
職務経歴書は、これまでの仕事の経歴に焦点を当て、担当した業務内容や培ったスキルをより詳しく伝えるための書類です。A4用紙1〜2枚に収めるのが基本で、「職歴要約」「職歴詳細」「保有資格・研修歴」「自己PR」の4つのブロックで構成します。
| 項目 | 履歴書 | 職務経歴書 |
|---|---|---|
| 目的 | 基本情報の確認 | スキル・経験の詳細アピール |
| フォーマット | 決まった書式あり | 自由形式(A4で1〜2枚) |
| 主な記載内容 | 学歴・職歴・資格・志望動機 | 業務内容・実績・自己PR |
| 志望動機 | 200〜300字程度で記載 | 記載しない場合が多い |
| 写真 | 必要(3ヶ月以内撮影) | 不要 |
| 手書き/PC | どちらでもOK | PC作成が一般的 |
書類選考では、この2つの書類を合わせて「面接するかどうか」を判断されます。どちらか一方だけでは不十分なので、両方をしっかりと準備しましょう。詳しい面接対策については、医療・介護・福祉の履歴書・面接対策完全ガイドも参考にしてください。
看護師の履歴書の書き方【項目別に解説】
履歴書の各項目について、看護師ならではのポイントを解説します。

基本情報(氏名・住所・連絡先)
- 氏名は戸籍上の正式な漢字で記入する
- 連絡先の電話番号は、日中つながりやすい番号を記載する
- メールアドレスは、プライベート用でもビジネスにふさわしいものを使用する
学歴
- 看護学校・看護大学の正式名称を記載する(例:「○○看護専門学校 看護学科 卒業」)
- 高校以降の学歴を記載するのが一般的
職歴
- 病院名は正式名称で記載する(例:「医療法人○○会 ○○総合病院」)
- 配属先の診療科まで記載する(例:「外科病棟(50床)配属」)
- 退職理由は「一身上の都合により退職」と記載するのが基本
免許・資格
免許や資格は取得時期の古いものから正式名称で記入します。看護業務に関連する資格を優先的に記載しましょう。
| 資格名 | 正式名称の例 |
|---|---|
| 看護師免許 | 看護師免許取得(厚生労働省) |
| 准看護師 | 准看護師免許取得(都道府県知事) |
| 保健師 | 保健師免許取得(厚生労働省) |
| 助産師 | 助産師免許取得(厚生労働省) |
| BLS | BLSプロバイダー資格取得(AHA) |
| 認定看護師 | ○○分野認定看護師認定(日本看護協会) |
看護師のキャリアアップに役立つ資格について詳しくは、看護師のキャリアアップと取るべき専門資格一覧をご覧ください。
志望動機の書き方【例文あり】
志望動機は履歴書の中でも特に注目される項目です。200〜300字程度にまとめ、以下の3つの要素を含めましょう。
- 転職を決意した理由(前向きな理由を中心に)
- その施設を選んだ具体的な理由(理念・特徴への共感)
- 入職後に実現したいこと(キャリアビジョン)
【例文1:急性期病院への転職】
> 現在、療養型病院で5年間勤務しておりますが、急性期看護のスキルを磨きたいという思いが強くなり、転職を決意いたしました。貴院は救命救急センターを有し、年間○○件以上の救急搬送を受け入れている実績に大変魅力を感じております。これまでの経験で培った患者様との丁寧なコミュニケーション力を活かしながら、急性期看護の専門性を高め、将来的には救急看護認定看護師の取得を目指したいと考えております。(197字)
【例文2:クリニックへの転職】
> 総合病院の外来で3年間勤務し、多くの患者様の対応を経験してまいりました。より地域に密着した医療に携わりたいと考え、地域のかかりつけ医として長年信頼されている貴院を志望いたしました。貴院の「患者様一人ひとりに寄り添う医療」という理念に深く共感しております。これまでの外来経験を活かし、患者様が安心して通院できる環境づくりに貢献したいと考えております。(175字)
志望動機では、「駅から近い」「自宅から通いやすい」といった立地だけの理由は避けましょう。採用担当者は「なぜこの施設を選んだのか」「何を実現したいのか」を知りたがっています。
病院からクリニックへの転職を考えている方は、病院からクリニックへ転職する看護師のメリット・デメリットも合わせてご覧ください。
看護師の職務経歴書の書き方【テンプレート付き】
職務経歴書は自由形式ですが、以下のテンプレートに沿って作成すると、採用担当者にとって読みやすい書類になります。

職歴要約(3〜5行程度)
冒頭に、これまでのキャリアを簡潔にまとめます。
【例文】
> 看護専門学校卒業後、○○総合病院に入職し、外科病棟にて5年間勤務いたしました。急性期患者の術前・術後管理を中心に、チームリーダーや新人教育にも携わっております。患者様の早期回復を目指したケアの実践と、チーム医療の推進に力を入れてまいりました。
職歴詳細
各職場について、以下の情報を具体的に記載します。
- 施設名・規模:「医療法人○○会 ○○総合病院(病床数500床)」
- 在籍期間:「2019年4月〜現在(6年間)」
- 配属先:「外科病棟(50床)」
- 担当業務:バイタルサイン測定、点滴管理、術前・術後ケア、退院指導など
- 実績・役割:チームリーダー、プリセプター、委員会活動など
ポイントは、他業界の採用担当者でも理解できるように具体的に書くことです。「○○業務を担当」だけでなく、「1日○名の患者を担当」「プリセプターとして新人○名を指導」など数字を入れると説得力が増します。
自己PR
自己PRでは、あなたの強みを具体的なエピソードを交えて伝えます。
【例文】
> 私の強みは、多職種との連携力です。外科病棟では医師・薬剤師・理学療法士・ソーシャルワーカーと密に連携し、カンファレンスの企画・運営を担当しておりました。特に、退院支援カンファレンスの効率化に取り組み、患者様一人あたりの在院日数を平均2日短縮する成果を上げました。この経験を貴院でも活かし、チーム医療の質の向上に貢献したいと考えております。
看護師の履歴書・職務経歴書でよくあるNG例と対策
書類選考で不合格にならないために、よくある失敗パターンを確認しておきましょう。

NG例1:誤字脱字・日本語の誤り
履歴書の誤字脱字は、採用担当者に「注意力が足りない」という印象を与えます。特に看護師は正確性が求められる職種のため、書類のミスは致命的です。「ら抜き言葉」「送り仮名の誤り」「てにをは」などに注意し、提出前に必ず見直しましょう。
NG例2:ネガティブな転職理由
「人間関係が悪かった」「給料が低かった」などのネガティブな理由をそのまま書くのはNGです。前向きな言い回しに変換しましょう。
| NG表現 | OK表現 |
|---|---|
| 人間関係が悪かった | チームワークを重視した環境で働きたい |
| 給料が低かった | スキルに見合った評価を受けられる環境を求めている |
| 残業が多すぎた | ワークライフバランスを重視して長く働きたい |
| やりがいがなかった | より専門的な看護スキルを磨きたい |
転職理由の伝え方については、看護師が転職を考える理由と最適なタイミングで詳しく解説しています。
NG例3:例文のコピペ
インターネットや転職本の志望動機をそのまま書き写すのは厳禁です。採用担当者は多くの履歴書を見ているため、例文のコピペはすぐに見抜かれます。必ず自分の言葉で、自分の経験に基づいた志望動機を書きましょう。
NG例4:空欄が多い
志望動機欄や自己PR欄が空欄だと、「志望度が低い」と判断されます。すべての項目をしっかりと埋めることが基本です。
診療科別の職務経歴書アピールポイント
勤務している診療科によって、アピールすべきポイントは異なります。以下を参考に、自分の経験を効果的に伝えましょう。
| 診療科 | アピールポイント | 具体的な記載例 |
|---|---|---|
| 外科病棟 | 術前・術後管理、急変対応 | 年間○件の手術患者の周術期管理を担当 |
| 内科病棟 | 慢性疾患管理、退院指導 | 糖尿病患者への生活指導を○名に実施 |
| 救急外来 | トリアージ、緊急処置 | 月間○件の救急搬送患者のトリアージを実施 |
| ICU/CCU | 重症管理、ME機器操作 | 人工呼吸器管理を含む重症患者○名を同時担当 |
| 小児科 | 家族対応、発達段階別ケア | NICUでの超低出生体重児のケアを○年経験 |
| 精神科 | コミュニケーション技術、安全管理 | 行動制限最小化に向けた取り組みで拘束率○%削減 |
| 訪問看護 | 在宅療養支援、多職種連携 | 常時○名の利用者を担当し在宅看取りにも対応 |
| オペ室 | 器械出し・外回り、滅菌管理 | 心臓外科手術を含む年間○件の手術に従事 |
自分の強みを客観的にまとめることが難しい場合は、転職エージェントに相談するのも一つの手です。看護師におすすめの転職サイト・エージェント比較を参考にしてみてください。
履歴書・職務経歴書の提出マナー
書類の内容だけでなく、提出方法にもマナーがあります。
郵送の場合
- 送付状(添え状)を同封する
- 書類の順番は「送付状→履歴書→職務経歴書」
- A4サイズの封筒(角形2号)を使用し、「応募書類在中」と赤字で記載
- 期限に余裕をもって投函する
メール添付の場合
- PDFファイルで送付する
- ファイル名は「履歴書_氏名_日付.pdf」のように分かりやすくする
- パスワードを設定する場合は、別メールでパスワードを送る
直接持参の場合
- クリアファイルに入れて封筒に入れる
- 封筒はのりづけせず、受付で手渡す
看護師の転職を成功させる書類作成のコツ
最後に、書類選考の通過率を上げるためのコツをまとめます。
1. 応募先に合わせてカスタマイズする
同じ履歴書を使い回すのではなく、応募先の特徴に合わせて志望動機や自己PRの内容を調整しましょう。施設のホームページや募集要項をよく読み、求められている人材像を把握することが大切です。
2. 具体的な数字を入れる
「多くの患者を担当した」ではなく「1日平均8名の患者を担当した」のように、具体的な数字を入れると説得力が格段に上がります。
3. 第三者にチェックしてもらう
自分では気づかないミスや表現の改善点を見つけてもらうために、信頼できる同僚や転職エージェントに書類を見てもらいましょう。
4. 写真は清潔感を意識する
履歴書の写真は第一印象を大きく左右します。清潔感のある身だしなみで、3ヶ月以内に撮影したものを使用しましょう。
現在の看護師の年収相場や給料を把握しておくことで、転職先の待遇を比較する際にも役立ちます。また、転職で失敗しないための注意点も事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
看護師の転職における履歴書・職務経歴書の書き方を解説しました。ポイントを振り返りましょう。
- 履歴書は基本情報と志望動機を200〜300字で簡潔にまとめる
- 職務経歴書は4ブロック構成でA4用紙1〜2枚にまとめる
- 志望動機は「転職理由」「施設選択の理由」「将来ビジョン」の3要素を含める
- 具体的な数字やエピソードを入れて説得力を高める
- 誤字脱字やNG表現を避け、提出前に必ず見直す
看護師の求人倍率は3.7倍と高い水準にありますが、しっかりとした書類を準備することで、より良い条件の転職先を選べる立場になれます。この記事を参考に、採用担当者に好印象を与える書類を作成してください。
面接対策については看護師の転職面接でよく聞かれる質問と回答例で詳しく解説していますので、書類作成と合わせて準備を進めましょう。
参考リンク:
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