作業療法士の転職先おすすめ一覧【活躍できる分野】
wellness 就活 編集部

免責事項
本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。
作業療法士(OT)が活躍できる転職先を病院・介護施設・訪問リハ・障害福祉・一般企業など分野別に徹底解説。有効求人倍率4.03倍の転職市場で、職場別の仕事内容・給与・向いている人を比較。あなたに最適な転職先が見つかります。
作業療法士の転職先おすすめ一覧【活躍できる分野を徹底解説】
作業療法士(OT)は、日常生活動作の回復・維持・向上を支援する専門職として、医療・介護・福祉・教育など幅広い分野で活躍できます。現在、日本の作業療法士の有効求人倍率は全国平均で4.03倍と非常に高く、転職市場では圧倒的に求職者有利の状況が続いています。
本記事では、作業療法士が活躍できる主な転職先を分野別に詳しく解説します。各職場の特徴・仕事内容・給与水準を比較しながら、あなたに最適な転職先探しの参考にしてください。
作業療法士の主な転職先・職場の種類
作業療法士が活躍できる職場は、大きく分けて医療系・介護系・福祉系・教育系・一般企業の5つのカテゴリに分類できます。日本作業療法士協会のデータによると、日本の作業療法士数は約8万人で、過去20年間で急速に増加しています。

医療法人への就業が全体の53%を占め最大のシェアを誇り、国・市区町村立機関が12%、NPO・その他組織が8%と続きます。
| 職場カテゴリ | 代表的な施設 | 平均年収目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 病院・医療機関 | 総合病院・リハビリ病院 | 350〜450万円 | 急性期〜回復期リハを深めたい人 |
| 老人介護施設 | 老健・特養・グループホーム | 330〜430万円 | 高齢者支援が好きな人 |
| 訪問リハビリ | 訪問看護ST・訪問リハ事業所 | 400〜500万円以上 | 自立した働き方を望む人 |
| 障害福祉施設 | 就労支援・放課後等デイ | 300〜400万円 | 障害者支援・小児が好きな人 |
| 一般企業 | 福祉用具メーカー・IT企業 | 400〜600万円 | キャリアチェンジしたい人 |
1. 病院・医療機関での転職
急性期病院
急性期病院は、発症直後や手術後の患者に早期からリハビリを提供する場です。脳血管疾患・整形外科疾患・心疾患など多様な疾患に対応するため、専門知識と技術を幅広く習得できます。

主な業務内容:
- 脳卒中・骨折・術後患者へのADL(日常生活動作)訓練
- 上肢機能・手指機能の回復支援
- 高次脳機能障害への認知リハビリ
- 退院後の生活を見据えた家屋調査・福祉用具選定
急性期での経験は、その後のキャリアアップに直結するため、新卒・若手OTに特に人気があります。
回復期リハビリ病院
回復期病院は、急性期治療後の患者が集中的なリハビリを受ける施設です。1日最大9単位(180分)のリハビリを提供でき、作業療法の専門性を最大限発揮できる環境です。
チームアプローチ(医師・PT・ST・看護師・MSW)の中で、OTが担う役割は非常に重要であり、患者の在宅復帰を目指したゴール設定と実践が求められます。
2. 介護・老人施設での転職
高齢化社会が進む日本では、介護施設でのOT需要が急増しています。介護求人ナビの調査によると、老年期分野の専門家として働くOTは全体の約14%を占めます。
老人保健施設(老健)
老健は、在宅復帰を目標とした中間施設です。医療と介護の中間的な役割を担い、OTは以下の業務を中心に行います:
- 入所者のADL維持・向上訓練
- 認知症ケアと生活環境整備
- 家族への介護指導・退所支援
- 個別・集団リハビリプログラムの立案
デイサービス・デイケア
通所介護施設では、地域の高齢者が日中施設に通いながらリハビリを受けます。比較的規則的な勤務時間で働けるため、ワークライフバランスを重視するOTに人気があります。
詳しくは作業療法士のデイサービス・デイケアでの働き方をご覧ください。
3. 訪問リハビリへの転職
訪問リハビリは、患者の自宅に出向いてリハビリを提供するサービスです。ジョブメドレーの職場別年収調査によると、訪問看護ステーションが最も高い年収を誇り、一般病院との差は年収で約66万円にのぼります。
訪問リハビリの魅力
- 高い専門性を求められる分、給与水準が高い
- 患者・家族との長期的な信頼関係を築ける
- 生活の場でのリアルな課題に直接アプローチできる
- 自動車免許があれば働きやすい(車通勤可能な場合が多い)
訪問リハビリの注意点
- 孤独な業務が多く、相談しにくい環境もある
- 緊急対応や急変時の対処が求められる
- 道案内・記録業務など事務的な負担もある
訪問リハビリへの転職方法と魅力についても詳しく解説しています。
4. 障害福祉・児童福祉施設での転職
身体障害専門のOTが全体の59%を占める一方、精神疾患分野でも活躍の場が広がっています。また、放課後等デイサービスの求人は増加傾向にあり、小児OTへの需要が高まっています。
放課後等デイサービス
障害のある子どもたちが学校後に通う施設です。OTは以下のような支援を提供します:
- 感覚統合療法による発達支援
- 学習・生活スキルの向上訓練
- 保護者への家庭支援アドバイス
- 学校・家庭との連携支援
作業療法士の小児分野への転職ガイドで詳細をご確認ください。
就労支援施設
就労継続支援A型・B型や就労移行支援施設では、障害のある方の就労を支援します。OTは作業能力評価・職業リハビリ・環境調整などを担います。
精神科・メンタルヘルス分野
精神科病院・デイケア・訪問支援では、精神疾患を抱える方の社会復帰を支援します。精神科領域での転職と働き方についての詳しい記事もあります。
5. 一般企業・異業種への転職
作業療法士の専門知識はヘルスケア産業全体で高く評価されており、一般企業への転職情報も増えています。
福祉用具メーカー・医療機器企業
- 製品開発・研究開発部門でのユーザー視点の提供
- 医療従事者向け営業・マーケティング
- 臨床教育・研修担当
ヘルステック・ITベンチャー企業
デジタルヘルス・リハビリテーションアプリの開発や、オンラインリハビリサービスの企画に作業療法士の専門知識が活かされています。
健康保険組合・産業保健分野
産業保健師と連携した職場の健康管理や、復職支援プログラムの立案にOTの知識が役立ちます。
一般企業への転職【福祉用具・IT】でより詳しい情報をご確認ください。
転職先選びのポイント
作業療法士が転職先を選ぶ際には、以下の5つのポイントを確認することが重要です。

① どんな対象者を支援したいか明確にする
高齢者・小児・精神科・身体障害など、関わりたい対象者によって選ぶ施設は大きく変わります。自分の得意分野・興味のある分野を軸に職場を絞り込みましょう。
② 給与・待遇を比較する
職場別年収データによると、作業療法士の平均年収は444万1,500円です。しかし職場によって大きな差があるため、給与明細の内訳(基本給・各種手当・賞与)を必ず確認しましょう。
③ 教育・研修体制を確認する
特にキャリア初期では、OJT制度や勉強会・学会への参加支援が整っているかが重要です。専門認定制度(認定作業療法士・専門作業療法士)の取得を目指す場合、職場のサポート体制は必須条件となります。
キャリアアップと専門資格の取り方も参考にしてください。
④ 職場環境・雰囲気を確認する
施設見学や職場体験を活用して、スタッフ同士の関係性や患者・利用者への接し方を自分の目で確認しましょう。
⑤ 転職エージェントを活用する
作業療法士専門の転職サイト・エージェントを利用することで、非公開求人へのアクセスや専門アドバイスが得られます。
まとめ:作業療法士の活躍フィールドは無限大
作業療法士は、病院・介護施設・訪問リハビリ・障害福祉・一般企業まで、非常に多様な職場で活躍できる専門職です。有効求人倍率4.03倍という売り手市場の中、自分のキャリア目標・働き方の希望に合った転職先を慎重に選ぶことが成功の鍵です。
まずは作業療法士(OT)の転職完全ガイドで全体像を把握し、転職を考える理由とベストタイミングを確認した上で、本記事を参考に転職先選びを進めてみてください。
転職成功のためには情報収集と自己分析が欠かせません。作業療法士の将来性と需要の見通しも合わせて確認し、長期的なキャリアビジョンを描きながら転職活動を進めましょう。
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