介護福祉士の受験資格と試験対策ガイド
wellness 就活 編集部

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介護福祉士の受験資格取得ルート(実務経験・養成施設・福祉系高校)と効果的な試験対策を徹底解説。合格率78.3%の国家試験を確実に突破するための勉強方法・おすすめテキスト・実務者研修の選び方まで完全ガイド。
介護福祉士の受験資格と試験対策ガイド|合格への最短ルートを徹底解説
介護福祉士は、介護職の中で唯一の国家資格であり、取得することで専門性が認められ、給与アップやキャリアアップに直結します。しかし「受験資格はどうやって得るの?」「どんな試験対策が必要?」と疑問を持つ方も多いでしょう。この記事では、介護福祉士試験の受験資格取得ルートから効果的な試験対策まで、合格するための全情報をわかりやすく解説します。
介護職・介護福祉士の転職については転職完全ガイドもご覧ください
介護福祉士とは?取得するメリット
介護福祉士(ケアワーカー)は、身体的・精神的な障がいにより日常生活が困難な方に対して、入浴・排泄・食事などの介護や、日常生活に関する指導・助言を行う専門職です。高齢化が進む日本社会において、需要は年々高まっています。

資格取得の主なメリット
- 給与アップ:資格手当が付くことが多く、月額1〜3万円程度の収入増が期待できる
- キャリアアップ:管理職や専門職への道が開ける
- 社会的信頼性:国家資格として専門性が広く認められる
- 転職有利:求人が多く、全国どこでも働ける
- 処遇改善加算:政府の処遇改善加算により、介護福祉士は加算の対象となりやすい
第37回(2024年度)介護福祉士国家試験では合格率78.3%(受験者75,387人、合格者58,992人)という結果が出ており、しっかり対策すれば合格できる試験です。
介護福祉士の受験資格を得る4つのルート
介護福祉士国家試験を受験するためには、いずれかのルートで受験資格を取得する必要があります。自分の状況に合ったルートを選ぶことが重要です。

ルート1:実務経験ルート(最も一般的)
介護職として働きながら資格を取得する最もポピュラーなルートです。取得者の約8割がこのルートを利用しています。
条件:
- 介護施設等での実務経験:従業期間3年(1,095日)以上、かつ従事日数540日以上
- 介護福祉士実務者研修の修了
メリット:
- 働きながら受験資格を得られる
- 実務経験を通じて介護の知識・技術が身につく
ルート2:養成施設ルート
介護福祉士養成施設(専門学校・短期大学など)を卒業することで受験資格を得るルートです。
通学期間:
- 高校卒業者:2年間
- 福祉系大学・社会福祉士養成施設・保育士養成施設卒業者:1年間
メリット:
- 体系的に介護の知識・技術を学べる
- 実習を通じて実践的なスキルが身につく
ルート3:福祉系高校ルート
福祉系高校(介護福祉士養成課程のある高校)を卒業することで受験資格が得られます。
条件:
- 平成21年度以降入学者:介護技術講習または実技試験免除を受ける必要あり
- 3年間の専門教育を修了すること
ルート4:EPA(経済連携協定)ルート
経済連携協定に基づく介護福祉士候補者として来日し、一定の要件を満たすことで受験資格を得るルートです。主に外国人介護士向けのルートです。
| ルート | 主な対象者 | 取得までの期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 実務経験ルート | 介護職として働いている方 | 最低3年(実務経験+研修) | 取得者の約8割 |
| 養成施設ルート | 高校・大学卒業者 | 1〜2年(学校在学中) | 体系的に学べる |
| 福祉系高校ルート | 福祉系高校の在校生 | 高校3年間 | 若い世代向け |
| EPAルート | 外国人介護候補者 | 入国後3〜4年 | 国際的なルート |
詳しい受験資格については、社会福祉振興・試験センター公式サイトをご確認ください。
介護福祉士国家試験の概要と合格基準
試験の概要
介護福祉士国家試験は毎年1月に実施される国家試験です。筆記試験はマークシート方式で、出題科目は11科目群に分かれています。
試験科目(11科目群):
- 人間の尊厳と自立
- 人間関係とコミュニケーション
- 社会の理解
- 介護の基本
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術
- 介護過程
- 発達と老化の理解
- 認知症の理解
- 障害の理解
- こころとからだのしくみ
合格基準
- 総得点の60%以上(約70点)が合格基準点の目安
- 11科目群すべてで最低1問正解することが必要
- 一科目でも0点があると不合格となる「足切り」制度あり
合格率は近年70〜80%台で推移しており、他の福祉系国家資格(ケアマネジャー:約20%、社会福祉士:約30%)と比べると取得しやすい資格です。
詳しい合格率についてはアガルートアカデミーの介護福祉士合格率解説も参考になります。
効果的な試験対策と勉強方法
勉強開始の目安と必要時間
- 学習開始時期:試験の約6ヶ月前(7〜8月頃)から始めるのが理想
- 総学習時間:150〜250時間程度が目安
- 1日の学習時間:1〜2時間を継続することが大切
独学での合格を目指す場合
独学のメリットは費用を抑えられること。しかし自己管理が必要です。

効果的な独学ステップ:
- 参考書でインプット:まず全科目の基礎知識をテキストで学ぶ
- 過去問でアウトプット:3年分以上の過去問を繰り返し解く
- 弱点の確認と補強:間違えた問題を中心に復習する
- 直前対策:模擬試験や予想問題集で本番に備える
1日10問×45日で、3年分の過去問を完了できます。おすすめの問題集についてはアガルートのテキスト選び方ガイドも参考にしてください。
おすすめの勉強方法
| 学習方法 | 特徴 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| 独学(参考書) | 費用が安い・自分のペースで進められる | 自己管理が得意・費用を抑えたい |
| 通信講座 | 効率的なカリキュラム・サポートあり | 忙しいが確実に合格したい |
| 通学講座 | 仲間と学べる・質問しやすい | モチベーション維持が難しい方 |
| 職場の研修 | 実務と連携した学習 | すでに介護職として働いている方 |
科目ごとの攻略ポイント
- 人間の尊厳と自立・社会の理解:法律や制度の改正に注意。最新情報を確認する
- 介護の基本・生活支援技術:実務経験と結びつけて理解する
- 認知症の理解・障害の理解:種類や特徴を整理して覚える
- こころとからだのしくみ:解剖生理学の基礎を押さえる
- 介護過程:事例問題が多いため、思考プロセスを練習する
実務者研修の受け方と選び方
実務経験ルートで受験する場合、「介護福祉士実務者研修」の修了が必須です。
実務者研修の概要
- 学習時間:450時間(初任者研修修了者は320時間)
- 受講期間:通信+スクーリングで約3〜6ヶ月
- 費用:5〜20万円程度(スクールにより異なる)
受講スクールの選び方
- 自宅や職場から通いやすい場所を選ぶ
- 費用と内容のバランスを確認する
- 就職支援やフォローアップがあるスクールを選ぶ
- 受講生の口コミ・評判を参考にする
実務者研修を修了してから試験の申し込みができるため、研修の修了時期と試験日程を逆算して受講スクールを選ぶことが大切です。
介護福祉士取得後のキャリアパス
介護福祉士資格を取得した後は、さらなるキャリアアップが可能です。
キャリアアップの方向性
- サービス提供責任者:訪問介護事業所での責任者職
- 介護主任・フロアリーダー:施設内の管理職
- ケアマネジャー(介護支援専門員):要介護者のケアプラン作成
- 認定介護福祉士:介護福祉士の上位資格(民間資格)
- 社会福祉士:相談援助業務の専門家
給与・年収の目安
介護福祉士を取得することで、月額1〜3万円程度の給与アップが期待できます。施設の種類や地域によっても異なりますが、経験を積むことで年収350〜450万円程度が目指せます。
詳しい給与・待遇については医療・介護・福祉職の給料・年収・待遇完全ガイドをご覧ください。
まとめ:介護福祉士試験合格のために
介護福祉士の受験資格と試験対策について解説しました。要点をまとめます。
- 受験資格は4つのルート(実務経験・養成施設・福祉系高校・EPA)から取得可能
- 実務経験ルートが最も一般的で、3年間の実務経験+実務者研修が必要
- 合格率は約78%と比較的高く、しっかり対策すれば合格できる
- 試験対策は過去問中心の学習が効果的で、6ヶ月前から始めるのが理想
- 11科目群すべてで1問以上正解することが合格の絶対条件
介護職としてのキャリアをさらに発展させるために、介護福祉士の取得を目指してみてください。
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