認定介護福祉士の資格と取得メリット
wellness 就活 編集部

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本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。
認定介護福祉士とは2015年にスタートした介護福祉士の上位民間資格です。取得要件(実務経験5年以上)、養成研修600時間の内容、費用50〜60万円、取得メリット(キャリアアップ・給与向上)を徹底解説。介護福祉士として次のステージを目指す方必読。
認定介護福祉士の資格と取得メリット|介護福祉士の上位資格を徹底解説
介護の現場でさらなるキャリアアップを目指している方に注目されているのが「認定介護福祉士」です。2015年にスタートしたこの制度は、介護福祉士の上位資格として位置づけられており、より高度な専門知識とリーダーシップを持つ介護職員を育成することを目的としています。本記事では、認定介護福祉士の概要から取得方法、取得後のキャリアメリットまで詳しく解説します。
認定介護福祉士とは?制度の概要と特徴
認定介護福祉士とは、「認定介護福祉士認証・認定機構」が認証・認定する民間資格です。介護福祉士として一定の経験を積んだ上で、さらに高い専門性を身につけたことを証明する上位資格として2015年に制度が始まりました。

介護現場では、チームケアの実践や多職種との連携が求められますが、認定介護福祉士はこれらを担うリーダー人材として期待されています。具体的には以下のような役割が求められます。
- 介護チームのリーダーとして質の高いケアを実践・提供する
- 後輩スタッフへの教育・指導・人材育成を行う
- 医師・看護師・リハビリ職など他職種と効果的に連携する
- 地域社会の介護ニーズに応え、地域づくりに貢献する
認定介護福祉士は国家資格ではなく民間資格ですが、介護福祉士のキャリアラダーとして業界内で高く評価されており、介護職としての専門性を示す重要な指標となっています。日本は急速に高齢化が進んでおり、質の高い介護人材の育成は社会的に重要な課題となっています。
認定介護福祉士の取得要件・受験資格
認定介護福祉士の認定を受けるには、以下の要件をすべて満たす必要があります。
| 要件 | 詳細 |
|---|---|
| 介護福祉士資格 | 有効な介護福祉士資格を保有していること |
| 実務経験 | 介護福祉士取得後の実務経験が5年以上 |
| 現任研修 | 介護職員を対象とした現任研修を100時間以上受講 |
| 課題・試験 | 研修実施団体のレポート課題または受講試験で一定水準をクリア |
| 推奨条件 | リーダー職(ユニットリーダー等)の実務経験、居宅・施設両方での経験 |
これらの要件を見ると、認定介護福祉士はすでに介護職として相当の経験を積んだ方が対象となっています。特に5年以上の実務経験と100時間以上の現任研修受講が必須となっているため、介護の現場で着実にキャリアを築いてきた方向けの資格と言えます。
認定介護福祉士養成研修の内容と学習期間
認定介護福祉士を取得するには、認定介護福祉士養成研修を修了する必要があります。この研修はⅠ類とⅡ類の2段階で構成されており、合計600時間以上のカリキュラムを履修します。

研修Ⅰ類(345時間)の内容
研修Ⅰ類では、介護福祉士養成課程では学ばない新たな知識を中心に学びます。主な科目は以下の通りです。
- 医療的ケアの拡大(医療との連携):より高度な医療的ケアの知識・技術
- リハビリテーションとの連携:リハビリ職との協働・生活機能向上支援
- 福祉用具・住環境整備:利用者の自立支援に向けた環境整備
- 認知症の高度化対応:認知症ケアの専門的アプローチ
- 心理・社会的支援:精神的サポートと社会参加促進
研修Ⅱ類(255時間)の内容
研修Ⅱ類では、マネジメントや地域連携に関する知識・スキルを強化します。
- 介護チームのマネジメント:チームリーダーとしての実践力
- 他職種・多機関との連携:地域包括ケアシステムへの参加
- 地域づくりへの貢献:地域社会との連携・協働
学習期間の目安: Ⅰ類・Ⅱ類合わせると600時間以上となるため、研修実施団体の日程にもよりますが、少なくとも1年以上、多くの場合は1年半〜2年程度かかります。
認定介護福祉士の取得費用と費用を抑える方法
認定介護福祉士養成研修の受講費用は、実施団体や地域によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
| 受講形態 | 費用の目安 |
|---|---|
| 介護福祉士会会員 | 約35万円前後(例:長野県介護福祉士会 会員357,000円) |
| 非会員・一般 | 約50〜60万円程度(例:長野県介護福祉士会 非会員609,000円) |
| その他実施団体 | 団体・地域により異なる |
費用を抑えるためのポイントとして、まず介護福祉士会への入会が効果的です。会員割引が適用されるため、研修費用を大幅に節約できます。また、勤務先の事業所が研修費用を負担してくれるケースもあるため、職場の上司や人事担当者に相談してみることをお勧めします。
さらに、一部の自治体では介護人材確保のための補助制度を設けているところもあります。お住まいの地域の福祉担当窓口や介護福祉士会に問い合わせてみましょう。
認定介護福祉士を取得する5つのメリット
認定介護福祉士の資格を取得することで、以下のような多くのメリットが期待できます。

1. キャリアアップ・昇進の可能性が広がる
認定介護福祉士は介護福祉士の上位資格であるため、取得することでリーダー職や管理職への昇進・異動の機会が増えます。施設のケアリーダー、サービス提供責任者、施設長候補など、より責任ある役職へのステップアップが期待できます。
2. 給与・待遇の向上が見込める
高度なスキルと資格を持つ認定介護福祉士は、現在の職場での昇給はもちろん、転職の際にも給与交渉で有利に働きます。介護職の月収は経験・資格によって異なりますが、認定介護福祉士の資格を持つことで、より高い報酬を得やすくなります。
3. 高度な介護技術と実践力が身につく
養成研修600時間を通じて、医療・リハビリ・認知症ケアなど多分野の専門知識を習得します。これにより、複雑なケースにも対応できる実践力が養われ、利用者への提供サービスの質が向上します。
4. 教育・指導・人材育成ができる
認定介護福祉士は後輩スタッフへの指導・教育を担う役割も持ちます。チームケアを実践しながら、職場全体のケアの質を高めることができます。人を育てる喜びを感じながら働けることも大きな魅力です。
5. 多職種連携・地域貢献の力がつく
医師・看護師・理学療法士などの他職種と効果的に連携する能力が身につきます。また、地域包括ケアシステムの中で、地域全体の介護・福祉の向上に貢献できる存在となれます。
認定介護福祉士と介護福祉士の違い
認定介護福祉士と介護福祉士の主な違いを比較してみましょう。
| 比較項目 | 介護福祉士 | 認定介護福祉士 |
|---|---|---|
| 資格の種類 | 国家資格 | 民間資格 |
| 取得方法 | 国家試験合格 | 養成研修修了 |
| 対象者 | 介護従事者全般 | 介護福祉士5年以上の経験者 |
| 主な役割 | 介護サービスの直接提供 | チームリーダー・教育・多職種連携 |
| 費用 | 試験手数料のみ | 研修費用50〜60万円程度 |
| 取得期間 | 試験合格まで | 養成研修1年半〜2年 |
介護福祉士が介護サービスの直接提供を主な役割とするのに対し、認定介護福祉士はよりマネジメント・教育・連携に特化した上位資格です。介護現場でのキャリアをさらに発展させたい方にとって、挑戦する価値のある資格と言えるでしょう。
介護職の転職・キャリアアップ情報や医療・介護・福祉の資格取得完全ガイドも参考にしてください。
認定介護福祉士の取得が向いている人・向いていない人
取得が向いている人:
- 介護福祉士として5年以上の実務経験があり、さらなるキャリアアップを目指している方
- チームリーダーや管理職として活躍したいと考えている方
- 介護の専門性をさらに高め、より質の高いケアを提供したい方
- 後輩指導や人材育成に興味がある方
- 地域包括ケアシステムへの関与や地域貢献に意欲がある方
取得を急ぐ必要がない人:
- 介護福祉士としての経験がまだ浅く、実務経験5年未満の方
- 現場でのケアに集中したいと考えており、管理職志向がない方
- 研修費用(50〜60万円程度)の負担が難しい方
認定介護福祉士の取得には相当の時間・費用・労力がかかります。自分のキャリアビジョンと照らし合わせた上で、取得を検討することが大切です。
まとめ:認定介護福祉士で介護キャリアを次のステージへ
認定介護福祉士は、介護福祉士のキャリアを大きく前進させる上位資格です。取得には5年以上の実務経験と養成研修600時間の修了が必要ですが、それだけの価値があります。
- 高度な介護技術と専門知識が身につく
- チームリーダー・管理職へのキャリアアップが実現しやすくなる
- 給与・待遇の向上が期待できる
- 他職種連携・地域貢献の能力が向上する
日本の高齢化社会において、認定介護福祉士のような高度な専門性を持つ介護人材の需要はますます高まっています。介護福祉士としてさらなる成長を望む方は、ぜひ認定介護福祉士の取得を検討してみてください。
介護職のキャリアアップや転職を考えている方は、介護職・介護福祉士の転職完全ガイドや医療・介護・福祉の給料・年収・待遇完全ガイドもあわせてご覧ください。
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