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医療・介護・福祉の施設別・勤務先別の働き方ガイド

小規模多機能型居宅介護の働き方と特徴

公開日:2026年2月24日更新日:2026年2月26日
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執筆

wellness 就活 編集部

小規模多機能型居宅介護の働き方と特徴

免責事項

本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。

小規模多機能型居宅介護(しょうたき)の仕事内容・1日の流れ・給料・夜勤の実態・メリット・デメリット・向いている人を詳しく解説。通い・宿泊・訪問の3種類のサービスを担当する介護職の働き方を完全ガイドします。

小規模多機能型居宅介護の働き方と特徴|仕事内容・給料・向いている人を徹底解説

小規模多機能型居宅介護(しょうきぼたきのうがたきょたくかいご、通称「小規模多機能」または「しょうたき」)は、「通い」「宿泊」「訪問」という3種類のサービスを同一の事業所が柔軟に組み合わせて提供する地域密着型の介護サービスです。利用者はなじみのあるスタッフから継続的なケアを受けられるため、近年注目が高まっています。

本記事では、小規模多機能型居宅介護で働くことを検討している介護職の方に向けて、仕事内容・1日の流れ・給料・夜勤の実態・向いている人の特徴など、現場の実情をわかりやすく解説します。

小規模多機能型居宅介護とはどんなサービスか

小規模多機能型居宅介護は、要介護・要支援の高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、柔軟な介護サービスを提供する「地域密着型サービス」の一形態です。同じ事業所・同じスタッフが「通い(デイサービス)」「宿泊(ショートステイ)」「訪問(ホームヘルプ)」を一体的に提供します。

小規模多機能型居宅介護とはどんなサービスか - illustration for 小規模多機能型居宅介護の働き方と特徴
小規模多機能型居宅介護とはどんなサービスか - illustration for 小規模多機能型居宅介護の働き方と特徴

利用者は1か所の事業所に登録するだけで、その日の体調や家族の都合に応じて3種類のサービスをフレキシブルに利用できます。また、同じスタッフが関わり続けるため、利用者・家族・職員の間に強い信頼関係が生まれやすいのが特徴です。

施設規模と人員基準

小規模多機能型居宅介護の定員は以下のとおりです。

区分定員
登録定員29人以下
通いサービスの定員登録定員の2分の1または15人のどちらか少ない方
宿泊サービスの定員通い定員の3分の1または9人のどちらか少ない方

少人数制のため、大規模施設と比べてアットホームな雰囲気が生まれやすく、利用者一人ひとりに寄り添ったケアが実現しやすい環境です。

小規模多機能型居宅介護のサービス内容詳細はみんなの介護で確認

小規模多機能型居宅介護で働く仕事内容

通いサービス(デイサービス)

日中に利用者が事業所に通ってくるサービスです。送迎・食事介助・入浴介助・レクリエーション・機能訓練などを行います。利用者のペースに合わせたケアが中心となります。

小規模多機能型居宅介護で働く仕事内容 - illustration for 小規模多機能型居宅介護の働き方と特徴
小規模多機能型居宅介護で働く仕事内容 - illustration for 小規模多機能型居宅介護の働き方と特徴

宿泊サービス(ショートステイ)

利用者が事業所に宿泊するサービスです。夜間の見守り・睡眠介助・緊急対応が主な業務となります。宿泊定員が少なく、夜間は1名体制で対応することが多いです。

訪問サービス(ホームヘルプ)

登録利用者の自宅を訪問して介護サービスを提供します。身体介護・生活援助・緊急時の訪問対応などが含まれます。訪問時は運転免許が必要となる場合がほとんどです。

訪問介護の仕事内容については訪問介護事業所の仕事と収入ガイドも参照

1日のタイムスケジュール例(日勤)

時間業務内容
8:30出勤・申し送り・訪問準備
9:00〜10:00通い利用者の送迎
10:00〜12:00入浴介助・レクリエーション
12:00〜13:00昼食介助・口腔ケア
13:00〜14:30訪問サービス・生活援助
14:30〜16:00機能訓練・個別ケア
16:00〜17:30通い利用者の送迎・記録入力
17:30夜勤者への申し送り・退勤

給料・年収の実態

平均月収と他施設との比較

小規模多機能型居宅介護の介護職員の平均月収は約287,980円とされており、介護施設全体の平均月収315,850円と比べるとやや低い水準にあります。

施設種別平均月収(目安)
特別養護老人ホーム約320,000円
介護老人保健施設約315,000円
有料老人ホーム約300,000円
小規模多機能型居宅介護約288,000円
グループホーム約280,000円

小規模施設であるため、大規模施設ほどの高い給料は期待しにくいですが、処遇改善加算の取得状況によって差があります。転職時は加算取得状況を確認することが重要です。

介護職の給料・年収・待遇については完全ガイドで詳しく確認

夜勤手当

宿泊サービスが含まれるため夜勤があります。夜勤手当は1回あたり3,000〜8,000円程度が相場で、施設によって大きく異なります。月に4〜6回夜勤に入ると月収を増やすことができます。

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小規模多機能の給料詳細はキャリアケアのサイトで確認

夜勤の実態と注意点

小規模多機能型居宅介護では宿泊サービスを提供するため、夜勤が発生します。調査によると、全事業所の100%が1人体制で夜勤を行っており、2交代制が一般的です。

夜勤の実態についてはカイゴジョブの記事で詳しく確認

夜勤で気をつけること

  • 緊急対応を1人で行う場面がある:急な体調変化や転倒などに1人で対応しなければならないケースがあります
  • 生活リズムが乱れやすい:日勤と夜勤を繰り返すことで体調管理が重要になります
  • 宿泊定員が少ない:通常3〜9名程度の対応であり、大規模施設の夜勤よりも負担が比較的少ない場合があります

夜勤が難しい場合は、採用面接時に事前に相談することで日勤のみの働き方が可能な場合もあります。

小規模多機能型居宅介護で働くメリット

1. 3種類のサービスでスキルを幅広く身につけられる

通い・宿泊・訪問の3つの形態で介護を経験できるため、介護職としての総合的なスキルが習得できます。将来的に別の施設へ転職する際にも、幅広い経験が評価されやすくなります。

小規模多機能型居宅介護で働くメリット - illustration for 小規模多機能型居宅介護の働き方と特徴
小規模多機能型居宅介護で働くメリット - illustration for 小規模多機能型居宅介護の働き方と特徴

介護職の転職については介護職の転職完全ガイドを参照

2. 利用者との深い信頼関係を築ける

小規模かつ同じスタッフが継続的に関わるため、利用者・家族との信頼関係が深まりやすいです。「この人のために仕事をしている」という実感が得られ、やりがいを感じやすい環境です。

3. 「家のような」アットホームな職場環境

大規模施設に比べてスタッフ数が少なく、チームワークが取りやすい環境です。スタッフ同士のコミュニケーションが密になりやすく、困ったときに相談しやすいという声も多く聞かれます。

4. 認知症介護の専門的スキルが身につく

利用者の多くが認知症を抱えているため、認知症ケアの実践的な知識・技術が自然と身につきます。認知症ケア専門士などの資格取得を目指す方にもおすすめです。

小規模多機能型居宅介護で働くデメリット・注意点

1. 仕事内容が多岐にわたり覚えることが多い

通い・宿泊・訪問と複数の業務形態をこなす必要があるため、特に入職初期は覚えることが多く大変と感じる方もいます。各サービスのルーティン・手順を把握するまでに時間がかかることがあります。

2. 訪問サービスに運転免許が必要

訪問サービスでは車を使った移動が必要なため、多くの事業所で運転免許を必須としています。免許を持っていない方は入職前に確認が必要です。

3. 給料が他の施設より低め

前述のとおり、平均月収は施設全体の平均よりもやや低い傾向があります。給料アップを目指す場合は、夜勤担当や処遇改善加算の状況を確認し、給与条件の良い事業所を選ぶことが重要です。

4. 1人夜勤のプレッシャー

宿泊利用者の少ない夜間帯でも1人で担当することが基本のため、緊急対応への不安を感じる方がいます。夜勤経験が少ない方は、まず日勤や早番・遅番で業務に慣れてから夜勤に入る事業所を選ぶと安心です。

小規模多機能のデメリット詳細はマイナビ医療・福祉で確認

向いている人・向いていない人

小規模多機能に向いている人

  • 利用者との長期的な関係づくりにやりがいを感じる方
  • 多様な業務をこなしてスキルを幅広く伸ばしたい方
  • 小規模でチームワークを大切にしたい方
  • 認知症ケアに興味・関心がある方
  • 地域に根ざした介護の仕事をしたい方
  • 夜勤もいとわない、または夜勤手当で収入アップを目指したい方

小規模多機能に向いていない人

  • 業務の専門性を一つに絞って深めたい方(デイサービス専門、訪問介護専門など)
  • 夜勤が体調的に難しい方
  • 高い給料を最優先にしたい方
  • 運転免許を持っていない方(訪問対応が難しくなる場合がある)

未経験・資格なしでも働けるか

小規模多機能型居宅介護で働くために特別な資格は必須ではありません。無資格・未経験でも採用される事業所は多くありますが、実務者研修や介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)を取得しておくと採用されやすくなります。

また、働きながら資格取得をサポートしてくれる事業所も多くあります。転職活動の際には資格支援制度の有無を確認しましょう。

未経験から介護福祉業界への転職については未経験から医療・介護・福祉業界への転職ガイドを参照

転職・求人を探すポイント

小規模多機能型居宅介護の求人を探す際は、以下のポイントを確認しましょう。

  1. 夜勤の頻度と手当:月何回の夜勤か、夜勤手当はいくらかを確認
  2. 処遇改善加算の取得状況:加算を取得しているほど給与水準が高い
  3. スタッフ数と離職率:少人数の職場なので人間関係が重要
  4. 研修・資格取得支援:未経験・無資格の場合は特に重要
  5. 訪問エリアと運転要件:運転免許の必要性や使用車両を確認

医療・介護・福祉の転職サイト・エージェントを比較して最適な求人を探す

まとめ:小規模多機能型居宅介護で働くことを検討している方へ

小規模多機能型居宅介護は、「通い」「宿泊」「訪問」の3つのサービスを通じて利用者の生活を丸ごと支える、やりがいの大きな仕事です。利用者との深い信頼関係を築きながら、多様なスキルを身につけたい介護職の方に特に向いています。

一方で、給料が比較的低め、夜勤1人体制、業務の多様性による負担など、デメリットも存在します。転職を検討する際は、職場見学や詳細な条件確認を行い、自分の働き方と合致しているかを慎重に判断しましょう。

介護職・介護福祉士の転職完全ガイドで、求人探しや転職成功のポイントを確認しましょう

小規模多機能型居宅介護の仕事内容についてはキャリアケアで詳しく確認

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