医療・介護職の履歴書の書き方【テンプレート付き】
wellness 就活 編集部

免責事項
本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。
医療・介護職への就職・転職を目指すとき、最初の関門となるのが**履歴書**の作成です。医療・介護業界の採用担当者は、日々多くの応募書類を確認しています。そのため、基本的なマナーを守りながら、自分の強みや熱意をしっかり伝える履歴書を作ることが、採用への近道となります。
医療・介護職の履歴書の書き方【テンプレート付き】完全ガイド
医療・介護職への就職・転職を目指すとき、最初の関門となるのが履歴書の作成です。医療・介護業界の採用担当者は、日々多くの応募書類を確認しています。そのため、基本的なマナーを守りながら、自分の強みや熱意をしっかり伝える履歴書を作ることが、採用への近道となります。
現在、日本の介護従事者は約213万人ですが、2026年度には約25万人、2040年度には約57万人の人材が不足すると推計されています。介護職は慢性的な人材不足が続いており、転職しやすい環境ではありますが、だからこそ丁寧に作られた履歴書で他の応募者と差をつけることが重要です。
この記事では、医療・介護職特有の履歴書の書き方から、志望動機・自己PRの例文、よくあるミスまで、転職を成功させるための情報を網羅的に解説します。
医療・介護職の履歴書の基本と特徴
医療・介護職の履歴書は、一般企業向けのものと基本構成は同じですが、資格・免許欄の充実度が特に重視されます。介護福祉士、看護師、ケアマネジャーなど、職種によって必要な資格が異なるため、取得している資格はすべて正確に記載することが求められます。

手書きかパソコンか
特に指定がない場合は、手書きでもパソコン作成でも問題ありません。ただし、以下の点に注意しましょう。
- 手書きの場合:黒のボールペンまたは万年筆を使用し、丁寧な字で記入する。修正液の使用は避け、間違えたら書き直す。
- パソコン作成の場合:読みやすいフォント(明朝体・ゴシック体)を使用し、文字サイズは10〜12pt程度に統一する。
応募先から「手書きで」と指定がある場合は必ず手書きにしましょう。
履歴書のサイズとフォーマット
市販の履歴書はA3を二つ折りにしたA4サイズ、またはB4を二つ折りにしたB5サイズが一般的です。介護・医療関連の転職サイトでは、業界向けのテンプレートを無料でダウンロードできる場合もあります。介護求人ナビの履歴書フォーマットなどを活用すると便利です。
各項目の書き方:基本から丁寧に解説
1. 基本情報(氏名・住所・連絡先)
氏名のふりがなは「ふりがな」と書かれていればひらがな、「フリガナ」と書かれていればカタカナで記入します。住所は都道府県から省略せず正式に記入しましょう。

2. 学歴・職歴
学歴・職歴は年号を統一して(西暦または和暦のどちらかに揃える)記入します。医療・介護施設名は省略せず正式名称で記入することが重要です。
- NG例:「特養に5年勤務」「デイで介護職を担当」
- OK例:「社会福祉法人○○ 特別養護老人ホーム△△に5年勤務」
退職理由は「一身上の都合により退職」で問題ありませんが、施設の閉鎖や契約満了の場合は正直に記載しましょう。
3. 資格・免許欄(最重要項目)
医療・介護職において、資格欄は採用判断に直結する最重要項目です。以下のルールを守って記入してください。
- 正式名称で記入する(例:「介護福祉士」「介護支援専門員」)
- 取得年月が古い順に記入する
- 取得予定の資格は「取得予定」と明記する
- 運転免許は最後に記入する
参考としてかいごGardenの履歴書ガイドでは、資格欄の書き方について詳しく説明されています。
| 職種 | 必須資格 | 優遇される資格 |
|---|---|---|
| 介護職員 | なし(無資格可の場合も) | 介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士 |
| 介護福祉士 | 介護福祉士 | ケアマネジャー、社会福祉士 |
| 看護師 | 看護師免許 | 各種認定看護師資格 |
| ケアマネジャー | 介護支援専門員 | 社会福祉士、介護福祉士 |
| 医療事務 | なし(推奨:医療事務資格) | 診療報酬請求事務能力認定試験 |
| 理学療法士 | 理学療法士免許 | 認定理学療法士 |
志望動機の書き方と例文
志望動機は採用担当者が最も注目する項目のひとつです。200〜300文字を目安に、以下の3点を盛り込むと効果的です。

- なぜ介護・医療職を志望するのか(動機)
- なぜその施設・病院を選んだのか(施設への共感)
- 入職後にどう貢献したいか(将来像)
介護職未経験者の志望動機例文
> 祖父の介護を通じて、プロの介護士さんの温かいケアに感動し、自分もこの仕事で人の役に立ちたいと思うようになりました。貴施設は「利用者様一人ひとりの生活を豊かに」という理念に共感し、応募いたしました。介護職員初任者研修を取得済みで、現在は実務者研修に向けて勉強中です。未経験ではありますが、誠実に業務に取り組み、早期に戦力になれるよう努力してまいります。
介護職経験者の志望動機例文
> 特別養護老人ホームで5年間、介護職員として経験を積んでまいりました。前職では認知症ケアを担当し、個別ケアの重要性を学びました。貴施設が取り組むユニットケアに以前から関心を持っており、利用者様との深い関係を築ける環境で、さらにスキルアップしたいと考え志望いたしました。
現職への不満や前の職場の悪口は、たとえ事実であっても記載しないようにしましょう。ポジティブな転職理由に変換することが大切です。
自己PRの書き方と例文
自己PRは、自分の強みを具体的なエピソードで裏付けることがポイントです。記入欄の8割以上を埋めることを目標にし、抽象的な表現より具体的な実績を心がけましょう。
アピールポイントは2〜3つに絞り、それぞれについて深掘りするのが効果的です。
介護職の自己PR例文
> 私の強みは「傾聴力」と「チームワーク」です。前職では認知症の利用者様と毎日会話を大切にし、表情や言動の変化を細かく観察することで、体調の変化を早期に発見した経験があります。また、夜勤明けの申し送りでは情報を整理して伝えることで、チーム全体のケアの質向上に貢献しました。貴施設でもこれらの強みを活かし、利用者様が安心して生活できる環境づくりに尽力したいと思います。
詳しい自己PRの書き方はウェルミージョブの介護職履歴書ガイドも参考にしてください。
医療・介護職の履歴書でよくあるミスと対策
転職活動では、初歩的なミスが不採用につながることがあります。以下のよくあるミスを確認しておきましょう。
NG例とOK例の比較
| 項目 | NG例 | OK例 |
|---|---|---|
| 施設名の記載 | 「特養で勤務」 | 「社会福祉法人○○ 特別養護老人ホーム△△」 |
| 資格名 | 「ヘルパー2級」 | 「旧ホームヘルパー2級(現:介護職員初任者研修相当)」 |
| 退職理由 | 「人間関係が嫌だったから」 | 「キャリアアップのため転職を決意」 |
| 志望動機 | 「家から近いから」 | 「貴施設の○○な取り組みに共感し」 |
| 空欄 | 記入欄を多く空白にする | 記入欄の8割以上を埋める |
その他の注意点
- 写真:3ヶ月以内に撮影したもの(スピード写真ではなく写真スタジオ推奨)
- 印鑑:自筆サインが一般的になってきているが、指定があれば押印
- 日付:投函日・持参日当日の日付を記入する
- 誤字脱字:提出前に必ず2回以上確認する
職種別・状況別の履歴書作成のポイント
未経験で介護職に挑戦する場合
未経験からの応募では、なぜ介護職を選んだのかという動機の誠実さが特に重視されます。介護職員初任者研修を取得済み、または取得予定であることを明記すると、学習意欲のアピールになります。

介護・医療業界は深刻な人材不足が続いており、2023年度の調査では60%の介護施設がスタッフ不足を報告しています。そのため未経験でも採用されやすい環境ですが、だからこそ丁寧な書類を作成することで採用担当者への好印象につながります。
未経験からの転職を検討している方は、未経験から医療・介護・福祉業界への転職ガイドも参考にしてください。
看護師が転職する場合
看護師の場合は、看護師免許の取得年月を正確に記入するほか、勤務していた病棟や診療科(内科病棟、ICU、外来など)を職歴欄に明記することで、スキルの具体性が伝わります。
看護師の転職については看護師の転職完全ガイドに詳細情報があります。
ケアマネジャーとして転職する場合
ケアマネジャーは介護支援専門員証の有効期限も確認して記載しましょう。更新研修の受講状況も記入すると、資格の有効性をアピールできます。
ケアマネジャーへの転職についてはケアマネジャーの転職完全ガイドも確認してください。
介護福祉士として転職する場合
介護福祉士として転職する場合、資格欄には「介護福祉士(登録番号:第○○号)」と登録番号も記入できると信頼性が増します。また、実務経験の年数や担当したケアの種類(認知症ケア、身体介護など)を職歴欄に具体的に記載しましょう。
介護職・介護福祉士の転職完全ガイドでは、転職活動全般の情報が詳しく解説されています。
履歴書提出後の流れと面接対策
履歴書を提出したら、次のステップは面接です。履歴書に記載した内容は面接でも必ず確認されるため、書いた内容を自分の言葉で説明できるよう準備しておきましょう。
特に以下の点は面接でよく質問されます。
- 志望動機(なぜこの施設・職種を選んだのか)
- 前職の経験と学んだこと
- 転職理由(現職を退職する理由)
- 自分の長所と短所
- 今後のキャリアプラン
履歴書や面接対策の詳細については、医療・介護・福祉の履歴書・面接対策完全ガイドもご覧ください。
転職サイトやエージェントを活用することで、履歴書の添削サービスを受けられる場合もあります。専門家のアドバイスを活用することも、転職成功への有効な手段です。転職サイトの詳しい比較は医療・介護・福祉の転職サイト・エージェント徹底比較を参考にしてください。
まとめ
医療・介護職の履歴書作成において最も大切なのは、正確な情報を丁寧に、自分の言葉で記入することです。資格名は正式名称で、施設名は略さず、志望動機は施設への共感と自分の貢献イメージを盛り込みましょう。
この記事のポイントを改めて整理します。
- 資格・免許は正式名称で取得年月順に記載する
- 施設名・サービス種別は正式名称を使う
- 志望動機は200〜300文字で動機・共感・貢献の3点を盛り込む
- 自己PRは具体的エピソードで裏付け、記入欄の8割以上を埋める
- 手書き・パソコン作成どちらでもOKだが指定に従う
- 写真は3ヶ月以内の撮影のものを使用する
丁寧に作られた履歴書は、あなたの誠実さと仕事への熱意を採用担当者に伝える大切なツールです。この記事を参考に、採用を勝ち取る履歴書を作成してください。
求人探しには転職サイトの活用が効果的です。介護・医療業界向けの求人情報や転職支援サービスについては医療・介護・福祉の転職サイト・エージェント徹底比較でまとめて確認できます。
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