転職回数が多い場合の履歴書の書き方と対策
wellness 就活 編集部

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本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。
転職回数が多い場合の履歴書・職務経歴書の書き方と面接対策を徹底解説します。採用担当者の懸念を払拭するキャリア形式の書き方、転職理由のポジティブな伝え方、医療・介護職でも活用できる実践的なコツと例文を紹介します。
転職回数が多い場合の履歴書の書き方と対策【完全ガイド】
転職回数が多いと、履歴書や職務経歴書の書き方に悩む方は多いでしょう。「採用担当者にどう見られるか」「どうすれば不利を挽回できるか」という不安は当然です。しかし、転職回数が多いこと自体は、正しい対策をとれば必ずしも不利にはなりません。2024年の転職者数は331万人と3年連続で増加しており、転職はもはや一般的なキャリア行動です。
本記事では、転職回数が多い方向けに、採用担当者の懸念を払拭する履歴書・職務経歴書の書き方と、面接対策を徹底解説します。医療・介護職をはじめ、さまざまな職種で活用できる具体的なポイントを押さえましょう。
転職回数が多いと採用に影響する?企業の本音
転職回数が多い場合、採用担当者がどのように判断するかを理解することが第一歩です。

企業が懸念する3つのポイント
企業の中途採用担当者の77.6%が選考時に転職回数を懸念しているというデータがあります(マイナビ調査)。主な懸念点は以下のとおりです。
- 定着性の低さ:またすぐに辞めてしまうのではないかという不安
- 職場への適応力:チームや職場環境になじめないのではないかという懸念
- 計画性・責任感の欠如:衝動的な行動が多いのではないかという印象
転職回数の「許容範囲」は年代で異なる
| 年代 | 懸念される転職回数 | 特に注意が必要なケース |
|---|---|---|
| 20代 | 3回以上 | 短期間での繰り返し転職 |
| 30代 | 5回以上 | 同業他社への頻繁な移動 |
| 40代 | 6回以上 | 明確なキャリアアップがない転職 |
ただし、業界・企業によって基準は大きく異なります。IT・飲食・不動産・外資系企業、ベンチャー企業では転職回数はあまり重視されないケースも多くあります。
転職回数が多くても採用される職場の特徴
- 人材流動性が高い業界:IT、外食、不動産、介護・医療など
- 外資系企業:転職によるキャリアアップを評価する文化
- 中小・ベンチャー企業:即戦力・多様なスキルを持つ人材を歓迎
- 慢性的な人手不足の職種:看護師・介護福祉士など医療・介護系
履歴書の書き方:転職回数が多い場合の職歴欄
履歴書の職歴欄は、転職回数が多くなるほど記載が長くなります。以下のポイントを意識して書きましょう。
鉄則1:転職歴は省略しない
転職回数が多いからといって、職歴を意図的に省略することは絶対にNGです。採用後に発覚した場合、経歴詐称とみなされ、最悪の場合は解雇につながります。すべての職歴を正直に記載することが基本です。
鉄則2:在職期間と業務内容を簡潔にまとめる
職歴欄が長くなる場合は、各社での業務を1〜2行に絞って簡潔に記載しましょう。詳細は職務経歴書に譲ることで、履歴書をすっきりとまとめられます。
記載例:
鉄則3:退職理由をひとこと添える
職歴欄の「退職」の横に、退職理由をひとこと(10字以内)添えると採用担当者の疑問を和らげる効果があります。
| NG表現 | 推奨表現 |
|---|---|
| 「一身上の都合により退職」 | 「キャリアアップのため退職」 |
| 記載なし | 「スキル向上のため転職活動」 |
| 「会社都合により退職」(詳細なし) | 「会社都合(事業縮小)により退職」 |
職務経歴書の書き方:転職回数の多さを強みに変える
転職回数が多い方に特に重要なのが職務経歴書です。履歴書では書ききれない経験・スキルをアピールする場として積極活用しましょう。

キャリア形式(スキル中心)で書く
転職回数が多い方には、キャリア形式(スキル別・機能別)の職務経歴書がおすすめです。
- メリット:転職回数の多さが目立ちにくく、スキルや実績にフォーカスできる
- 逆編年体との違い:時系列で書く逆編年体は転職回数が目立ちやすい
キャリア形式の構成例:
- スキルサマリー(強み・専門分野)
- 職務経歴(各社での業務をスキル別にグループ化)
- 資格・免許
- 自己PR
一貫したキャリアストーリーを構築する
採用担当者が最も知りたいのは、「なぜ何度も転職したのか」という理由の一貫性です。
例:介護職での転職が多い場合
> 「より高度な介護技術を習得するために、専門性の異なる施設(特養→有料老人ホーム→訪問介護)で経験を積んでまいりました。各職場での経験が、現在の総合的な介護スキルにつながっています。」
このように、転職の理由をスキルアップ・キャリアアップの観点で一本化することで、計画的なキャリア形成をアピールできます。
実績を具体的な数字で示す
転職回数が多い場合、各社での具体的な実績を数字で示すことが重要です。
| 業務内容 | NG表現 | OK表現 |
|---|---|---|
| 業務改善 | 「業務効率化に取り組んだ」 | 「業務フロー見直しにより月20時間の残業削減を実現」 |
| 指導・育成 | 「後輩の指導を担当した」 | 「新人スタッフ5名のOJTを担当し、全員が3ヶ月で独立」 |
| 顧客対応 | 「患者対応を行った」 | 「1日平均30名の患者対応、満足度調査で4.8/5.0を獲得」 |
転職理由・退職理由の伝え方:面接でのポイント
転職回数が多い方にとって、面接での転職理由の説明は最大の山場です。
転職理由をポジティブに言い換える
ネガティブな退職理由も、ポジティブな視点で言い換えることが大切です。
| 実際の理由 | ポジティブな言い換え |
|---|---|
| 「人間関係が悪かった」 | 「チームワークを大切にできる環境でスキルを活かしたかった」 |
| 「給与が低かった」 | 「自分のスキルと貢献度に見合った評価を求めた」 |
| 「仕事が合わなかった」 | 「自分の強みが活かせる専門性の高い職場を求めた」 |
面接での回答例
質問:「転職回数が多いですが、理由を教えてください」
> 「確かに転職回数が多いですが、各転職はいずれもキャリアアップを目的としたものです。特養施設での基礎介護を学んだ後、有料老人ホームで認知症ケアの専門性を、訪問介護では在宅支援のスキルを積んでまいりました。今回の転職では、これらの経験をすべて活かして御施設に長期的に貢献したいと考えており、これが最後の転職と決意しております。」
このように、一貫性と長期定着の意欲を明確に伝えることが重要です。
転職回数が多い人が採用を勝ち取るための5つの戦略
戦略1:自分に合った職場を狙い撃ちにする
転職回数を気にしない業界・企業を優先的に選びましょう。医療・介護業界は慢性的な人手不足で、経験豊富なスタッフは歓迎されます。看護師の転職完全ガイドや介護職・介護福祉士の転職完全ガイドもあわせてご参照ください。

戦略2:転職エージェントを活用する
転職回数が多い方には、転職エージェントの活用が特に有効です。
- 書類選考なしで面接に進める企業を紹介してもらえる
- 採用担当者への事前説明(プッシュ営業)をしてもらえる
- 応募書類の添削サポートを受けられる
戦略3:転職活動前に「キャリアの棚卸し」を徹底する
各転職のタイミングで何を得たか(スキル・経験・資格など)を整理し、一貫したストーリーを作成しましょう。転職活動のスケジュール管理と効率的な進め方も参考になります。
戦略4:資格・スキルで補完する
転職回数の多さを資格・認定資格で補うことも有効です。医療・介護業界では、資格保有者は即戦力として評価されます。医療・介護職の自己PRの書き方と強みの見つけ方も参照してください。
戦略5:転職理由に一貫性を持たせる
各転職の理由を結びつけ、「一貫したキャリアビジョン」として説明できるようにしましょう。転職理由・退職理由の好印象な伝え方の記事も参考にしてください。
まとめ:転職回数の多さは「正しい書き方と話し方」で挽回できる
転職回数が多い場合でも、以下のポイントを押さえれば採用の可能性は十分あります。
- 履歴書:職歴は省略せず、退職理由をひとこと添える
- 職務経歴書:キャリア形式で書き、スキル・実績を数字で示す
- 面接:転職理由に一貫性を持たせ、定着意欲を明確に伝える
- 転職先選び:転職回数を気にしない業界・企業を優先する
2024年は331万人が転職しており、転職は珍しいことではありません。大切なのは、「なぜ転職したのか」「次の職場でどう貢献するのか」を明確に伝えることです。
転職活動で不安な点がある方は、医療・介護・福祉の履歴書・面接対策完全ガイドもあわせてご活用ください。ブランクがある方はブランクがある場合の履歴書・面接対策も参考にしてみてください。
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*参考資料:マイナビ転職 転職回数に関する調査 / ハタラクティブ 転職が多い人の履歴書の書き方 / ロバート・ハーフ 転職回数が多い方向け面接ガイド*
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