転職理由・退職理由の好印象な伝え方【例文付き】
wellness 就活 編集部

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本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。
医療・介護・福祉の転職面接で転職理由・退職理由を好印象に伝えるコツを例文付きで解説。ネガティブ理由のポジティブ言い換え方法や職種別例文、NG回答パターンも紹介。採用担当者が転職理由を聞く意図から逆算した伝え方で面接を突破しましょう。
転職理由・退職理由の好印象な伝え方【例文付き】
医療・介護・福祉の転職面接では、「なぜ前職を辞めたのですか?」「なぜ当施設を志望したのですか?」という質問が必ずといっていいほど聞かれます。転職理由や退職理由は、正直に本音を話せばよいというわけではありません。採用担当者に好印象を与えながら、本来の意図も伝えるための「伝え方の技術」が必要です。
本記事では、医療・介護・福祉職に特化した転職理由・退職理由の好印象な伝え方を、具体的な例文つきで徹底解説します。ネガティブな理由をポジティブに言い換えるコツや、職種別の例文なども紹介しますので、面接前にぜひご一読ください。
採用担当者が転職理由を聞く3つの意図
採用担当者が面接で転職理由を尋ねるのには、明確な意図があります。その意図を理解することで、何を伝えるべきかが明確になります。

採用担当者が転職理由を聞く主な目的は以下の3つです。
① 長く勤務できるかどうかの確認
採用には多大なコストがかかるため、採用担当者は「すぐに辞めてしまわないか」を最も気にしています。前職と同じ理由で退職する可能性がないかを確認しています。
② 職場の雰囲気や文化との適合性
その人が自施設の雰囲気やチームカルチャーに馴染めるかを判断しています。「職場の人間関係が嫌だった」という理由だと、どこに行っても同じ問題を抱えるリスクを感じさせてしまいます。
③ 仕事への熱意と志望動機の確認
転職理由と志望動機は密接に関連しています。「なぜここを選んだのか」という前向きな意思を確認するために、退職理由とセットで質問されます。
コメディカルドットコム:介護職の転職・退職理由によると、採用担当者は転職理由から「この人と一緒に働きたいか」を判断しているとされています。
転職理由の黄金比率「2:8の法則」
好印象な転職理由を伝えるための基本的なフレームワークが「2:8の法則」です。
退職理由:転職理由 = 2:8
つまり、「なぜ辞めたか(過去)」よりも「なぜここで働きたいか(未来)」を多く伝えることが重要です。
以下の流れで伝えると、採用担当者に納得感を与えやすくなります。
- 退職理由(20%): 前職を辞めた簡潔な理由
- 退職に至った背景: なぜその理由が辞めることにつながったのか
- 転職で実現したいこと(80%): 新しい職場でどう活躍・成長したいか
この構成で回答することで、後ろ向きではなく前向きな姿勢をアピールできます。
ネガティブ理由のポジティブ言い換え一覧
介護・医療職の転職理由で多いネガティブな理由と、それをポジティブに言い換えた例を紹介します。ジョブメドレーでも推奨されている言い換えテクニックです。
| ネガティブな理由 | ポジティブな言い換え |
|---|---|
| 給与が低かった | スキルや経験を正当に評価される環境で働きたい |
| 職場の人間関係が悪かった | チームワークを大切にした職場で働きたい |
| 残業が多すぎた | ワークライフバランスを整え、長期的に貢献したい |
| 体力的にきつかった | 自分の強みを活かせる環境で継続的に働きたい |
| スキルが身につかなかった | より専門性を高められる環境に移りたい |
| 施設の方針が合わなかった | 自分の介護観・看護観と合致した環境で働きたい |
| 上司との関係が悪かった | 職員の意見を尊重する職場で力を発揮したい |
言い換えのポイントは、「前職への批判」ではなく「自分がどうありたいか」に焦点を当てることです。
職種別・状況別の例文集
介護職の転職理由例文
給与・待遇に不満がある場合
> 「前職では3年間介護職として経験を積み、介護福祉士の資格も取得しました。しかし、資格や経験に見合った評価制度が整っておらず、長期的なキャリアアップが難しいと感じるようになりました。貴施設では資格手当や昇給制度が充実しており、自分の成長が給与に反映される環境で、より専門性を高めながら働きたいと考えています。」

人間関係が理由の場合
> 「前職では個々での対応が多く、チームとして連携する機会が少ない環境でした。利用者様により良いケアを提供するためには、スタッフ同士が密に連携することが重要だと感じており、チームケアを大切にされている貴施設で、協力し合いながら働きたいと思い志望しました。」
看護師の転職理由例文
急性期から別の職場への転職
> 「急性期病棟で5年間、緊急対応や重症患者のケアを経験し、臨床スキルを磨いてきました。その経験を活かしながら、患者様との継続的な関わりや退院後の生活支援にも関わりたいという思いが強くなりました。回復期リハビリに特化した貴院で、患者様の社会復帰を支援する看護を実践したいと考えています。」
ブランク後の復職の場合
> 「子育てのため一時的に離職しておりましたが、現在は生活環境が落ち着き、看護師として再び貢献したいという気持ちが高まっています。復帰に際して研修制度が整っており、ブランクのある看護師をサポートする体制が整っている貴院で、安心してスキルを取り戻しながら働きたいと考えています。」
医療事務・理学療法士などのその他職種
スキルアップを目的とした転職
> 「現職では診療報酬請求の基本的な業務を担当してきましたが、電子カルテや医事会計システムの専門知識をさらに深めたいと考えています。貴院ではより多様な業務に携わる機会があると伺い、医療事務のスペシャリストとして成長できる環境だと感じ、志望いたしました。」
これらの例文を参考に、自分の状況に合わせてカスタマイズしてみましょう。コメディカルドットコムでは、さらに詳細な職種別例文が掲載されています。
絶対に避けるべきNG回答パターン
転職理由を伝える際には、採用担当者に悪印象を与えてしまうNG回答があります。以下のパターンは必ず避けましょう。

NG①:前職・前の職場への悪口・批判
「前の施設は人手不足で劣悪な職場環境でした」「上司がパワハラ体質で働けませんでした」といった発言は、どんなに事実であっても面接の場では控えるべきです。面接官に「この人はどこに行っても職場の悪口を言う」という印象を与えてしまいます。
NG②:曖昧で抽象的な理由
「なんとなく転職したくなった」「新しいことに挑戦したかった」だけでは、具体性がなく志望動機との一貫性も感じられません。
NG③:待遇だけを前面に出す
「給与アップしたいから」「残業が少ないから」だけを理由にすると、「条件が良ければどこでもいい人」という印象になります。待遇改善の希望はあっても、仕事への熱意を合わせて伝えましょう。
NG④:嘘をつく
履歴書との整合性がとれない虚偽の回答は、後で大きな問題になります。事実を基にしながら、表現を工夫することが大切です。
転職理由と履歴書・職務経歴書の整合性
面接での転職理由は、履歴書・職務経歴書に記載した内容と必ず一致させておく必要があります。
書類審査を通過した後の面接では、面接官は提出した書類を手元に持ちながら質問してきます。書類に記載した内容と口頭での回答が食い違うと、「信頼性がない人」という印象を与えてしまいます。
整合性を保つためのポイント:
- 履歴書の「退職理由」欄と面接での回答を統一する
- 職務経歴書の「自己PR」と転職後に実現したいことを一致させる
- 複数の志望先がある場合でも、各施設の特徴に合わせた志望動機を準備する
また、医療・介護・福祉業界では転職エージェントを活用することで、個別の状況に合わせた転職理由のアドバイスを受けることもできます。詳しくは医療・介護・福祉の転職サイト・エージェント徹底比較をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 本当の退職理由が「給与が低かった」の場合、正直に言ってもいいですか?
A. 給与への不満は多くの転職者が持つ正当な理由です。ただし「給与が低かったから転職した」とだけ言うのではなく、「自分のスキルや経験が正当に評価される環境で働きたい」「キャリアアップに伴い収入も向上させたい」という前向きな表現に言い換えましょう。
Q. 複数回転職している場合、どう説明すればよいですか?
A. 複数回の転職歴がある場合、「それぞれの転職で何を学び、どう成長したか」を説明することが重要です。転職を通じてスキルアップしてきたというポジティブなストーリーを作りましょう。
Q. 体調不良や家族の介護が退職理由の場合は?
A. 育児や介護など家庭の事情は隠さず正直に伝えましょう。ただし、「現在は状況が改善しており、継続して働ける環境が整っています」という現状も必ず伝えてください。
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医療・介護・福祉の転職では、転職理由の伝え方一つで面接の印象が大きく変わります。自分の経験や思いを整理し、採用担当者に「ぜひ一緒に働きたい」と思ってもらえる伝え方を準備しましょう。
各職種別の転職情報については、介護職・介護福祉士の転職完全ガイドや看護師の転職完全ガイドもあわせてご参照ください。また、面接対策全般については医療・介護・福祉の履歴書・面接対策完全ガイドで詳しく解説しています。
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