保育士のパート・派遣の働き方と時給相場
wellness 就活 編集部

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本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。
保育士のパート・派遣の時給相場と働き方を徹底解説します。パート保育士の平均時給は1,000〜1,370円、派遣保育士は1,200〜1,800円が相場です。それぞれのメリット・デメリット、自分に合った雇用形態の選び方も詳しく紹介します。
保育士のパート・派遣の働き方と時給相場|雇用形態別に徹底解説
保育士として働く方法は、正社員だけではありません。パートや派遣という雇用形態でも保育士として活躍することができます。「子育てしながら保育士を続けたい」「復職後は無理なく働きたい」「プライベートも大切にしながらキャリアを活かしたい」——そんな思いを持つ保育士の方にとって、パート・派遣という選択肢は非常に魅力的です。
本記事では、保育士のパート・派遣それぞれの働き方の特徴、時給相場、メリット・デメリット、そして自分に合った働き方の選び方を詳しく解説します。
パート保育士の働き方と時給相場
パート保育士は、保育施設に直接雇用される非常勤職員です。正社員と異なり、勤務日数や時間を柔軟に設定できるのが最大の特徴です。

パート保育士の平均時給
パート保育士の時給は地域や施設によって異なりますが、全国的な相場は以下の通りです。
| 地域 | 平均時給の目安 |
|---|---|
| 東京・神奈川・大阪などの都市部 | 1,200〜1,700円 |
| 全国平均 | 1,000〜1,370円 |
| 地方・郊外 | 900〜1,200円 |
厚生労働省の統計データ(2024年度)によると、パート保育士の平均時給は約1,370円で、年収換算すると154万円程度が目安となっています。都市部では1,500円を超える求人も珍しくありません。
パート保育士の勤務スタイル
パート保育士の勤務形態は非常に多様です。一般的なパターンとしては以下のものが挙げられます。
- 週2〜3日勤務:育児や家事と両立しやすい最もポピュラーなスタイル
- 短時間勤務(1日4〜6時間):特定の時間帯のみ対応(午前のみ、午後のみ)
- 早番・遅番のみ対応:正社員のシフトを補助するポジション
- フルタイムパート:週5日・8時間勤務に近い形態
パート保育士は「自分の都合に合わせてシフトを組める」という点が最大のメリットです。特に、小さなお子さんを持つ保育士の方が職場復帰する際に選ぶ方が多い働き方です。
派遣保育士の働き方と時給相場
派遣保育士は、派遣会社(人材派遣会社)に登録し、派遣会社を通じて保育施設に派遣される働き方です。雇用契約は派遣会社と結びますが、実際の勤務先は派遣先の保育施設となります。

派遣保育士の平均時給
派遣保育士の時給はパート保育士よりも高い水準にあります。2020年4月に「同一労働同一賃金」制度が導入されてから、派遣保育士の待遇は安定的に向上しています。
| 雇用形態 | 平均時給の目安 |
|---|---|
| 派遣保育士 | 1,200〜1,800円 |
| パート保育士 | 1,000〜1,370円 |
| 正社員保育士(時給換算) | 1,100〜1,500円 |
派遣保育士の年収は、フルタイムで働いた場合でも250万〜320万円程度が一般的です。ボーナスがない分、月々の時給が高く設定されているのが特徴です。
派遣保育士の業務内容と特徴
派遣保育士の仕事内容は、一般の保育士と基本的に同じですが、いくつかの特徴があります。
- クラス担任を持たない:サポートスタッフとして補助的な役割が多い
- 持ち帰り業務が少ない:業務範囲が明確に定められているため、残業や持ち帰り仕事が発生しにくい
- 契約期間が決まっている:最長3年の有期雇用(派遣先での就業)
- 担当者サポートあり:派遣会社の担当者に職場の悩みを相談できる
パート保育士のメリット・デメリット
メリット
1. 柔軟な働き方が可能
育児・家事・介護などのライフスタイルに合わせてシフトを調整できます。週2日から勤務できる求人も多く、無理なく続けられる環境が整っています。
2. 特定の保育施設で長期就労できる
直接雇用なので、同じ施設で長期的に働き続けることができます。子どもたちとの信頼関係を築きやすいのも大きな魅力です。
3. 資格・経験を活かせる
保育士資格を持っている方であれば、資格手当が付くことも多く、無資格のアルバイトよりも高い時給で働けます。
デメリット
1. 収入が不安定になりやすい
シフト制のため、希望通りのシフトが入らない月は収入が大きく下がることがあります。
2. 賞与(ボーナス)がない場合が多い
パート保育士にはボーナスが支給されないケースが大半です。正社員と比較すると年収差が大きくなります。
3. キャリアアップの機会が少ない
職域が限定されているため、リーダー職やキャリアアップのポジションへの道が正社員より狭い場合があります。
派遣保育士のメリット・デメリット
メリット
1. 時給が高め
パートや正社員(時給換算)と比較して、派遣保育士の時給は高水準に設定されていることが多いです。スキルや経験に見合った報酬を得やすいのが魅力です。

2. 担任のプレッシャーがない
クラス担任を持たないため、運動会や発表会の準備など大きな責任を負うことなく、保育補助に集中できます。精神的な負担が少ないという声も多いです。
3. さまざまな現場を経験できる
複数の保育施設で経験を積むことで、幅広い保育スキルを身に付けることができます。
4. 派遣会社のサポートがある
給与交渉や職場のトラブルは派遣会社の担当者を通じて対応してもらえるため、働きやすい環境が整いやすいです。
デメリット
1. 雇用の安定性が低い
最長3年という派遣期間の制限があります。契約終了後は次の派遣先を探す必要があり、雇用の継続性が保証されません。
2. ボーナスがない
派遣保育士も基本的にボーナスは支給されません。時給制のため、稼働日数によって収入が変わります。
3. 担任ができない
担任業務の経験を積みたい方には物足りなさを感じるかもしれません。
保育士の雇用形態別比較表
| 比較項目 | 正社員 | パート | 派遣 |
|---|---|---|---|
| 平均時給(目安) | 1,100〜1,500円 | 1,000〜1,370円 | 1,200〜1,800円 |
| 平均年収(目安) | 350〜410万円 | 100〜160万円 | 250〜320万円 |
| ボーナス | あり | なし(施設による) | なし |
| 担任業務 | あり | 施設による | 基本なし |
| 残業・持ち帰り | あり | 少ない | ほとんどなし |
| 雇用の安定性 | 高い | 中程度 | 低い(有期) |
| 柔軟性 | 低い | 高い | 中程度 |
保育士の時給相場の詳細データは地域や施設によって大きく異なるため、求職の際は複数の求人を比較することが重要です。
自分に合った働き方の選び方
保育士としてパート・派遣のどちらで働くかを選ぶ際は、以下のポイントを整理してみましょう。
パートが向いている人
- 長く同じ職場で働きたい:施設に直接雇用されるパートは、継続勤務がしやすい
- 育児・家事との両立を最優先したい:自分でシフトを調整できる柔軟性が高い
- 地元の施設で安定して働きたい:職場の環境に慣れ、子どもたちと深い関係を築きたい方に最適
派遣が向いている人
- なるべく高い時給で働きたい:パートより時給水準が高い派遣は短期間で効率よく稼げる
- 担任のプレッシャーなく働きたい:業務範囲が明確で、精神的に楽な環境を望む方に向いている
- さまざまな保育現場を経験したい:複数施設での経験でスキルアップを目指せる
- 40〜50代で復職を考えている:ブランクがある場合も派遣なら段階的に復職しやすい
保育士の転職・キャリアについてさらに詳しく知りたい方は、転職完全ガイドもあわせてご参照ください。また、医療・介護・福祉職全体の給料・待遇について知りたい方は、専門ページを確認してみましょう。
保育士のパート・派遣に関するよくある質問
Q. 保育士資格なしでもパートや派遣で働けますか?
A. 「保育補助」として無資格でも働ける求人は存在します。ただし、時給は保育士資格保持者よりも低くなります。資格取得を目指しながら経験を積む方法としても活用されています。
Q. 産休・育休はパートや派遣でも取れますか?
A. パートでも一定の条件(雇用期間1年以上など)を満たせば育児休業を取得できます。派遣社員の場合も、派遣会社に相談することで対応してもらえるケースがあります。
Q. 保育士のパートで働きながら資格を取ることはできますか?
A. 可能です。保育補助として働きながら保育士国家試験の勉強をして資格を取得する方も多くいます。施設によっては資格取得のサポート制度がある場合もあります。
まとめ
保育士のパート・派遣という働き方は、それぞれに異なるメリットがあります。育児や家庭との両立を最優先したい場合はパートが、より高い時給で柔軟に多様な現場を経験したい場合は派遣が向いています。
大切なのは、自分のライフスタイルや目標に合わせた雇用形態を選ぶこと。時給相場や働き方の特徴をしっかり把握した上で、自分にとって最適な保育士ライフを設計していきましょう。
保育士として活躍するための転職情報や求人は、専門の転職サイト・エージェントを活用することをおすすめします。また、医療・介護・福祉職の転職サイト比較も参考にしてみてください。
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