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介護老人保健施設(老健)で働く特徴と転職

公開日:2026年2月24日更新日:2026年2月26日
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執筆

wellness 就活 編集部

介護老人保健施設(老健)で働く特徴と転職

免責事項

本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。

介護老人保健施設(老健)で働く特徴・メリット・デメリットを徹底解説。介護職員の平均月収33.9万円という高い給与水準、具体的な仕事内容、転職時のポイント、向いている人の特徴まで詳しく紹介します。老健への転職を検討している方必見です。

介護老人保健施設(老健)で働く特徴と転職ガイド

介護老人保健施設(老健)は、病院と自宅の「中間施設」として位置づけられる介護施設です。医療的ケアとリハビリテーションを提供しながら、利用者の在宅復帰を支援することを主な目的としています。介護職としてのキャリアを考えたとき、老健は専門知識を深め、やりがいを感じながら働ける職場として注目されています。本記事では、老健で働く際の特徴・メリット・デメリット、転職時のポイントなどを詳しく解説します。

介護老人保健施設(老健)とは何か

老健とは、要介護度1〜5と認定された高齢者が、在宅復帰を目指してリハビリや介護を受けるための施設です。医療法人や社会福祉法人などが運営しており、全国に約4,300施設以上が存在します。

老健の最大の特徴は「在宅復帰」を目標とした施設運営にあります。入所期間は原則として3ヶ月で、入所中に医療ケアとリハビリを集中的に行い、自宅に戻れるよう支援します。3ヶ月ごとに「継続入所か退所か」の判定が行われるため、利用者の入れ替わりが比較的多い施設です。

老健には医師・看護師・介護士・理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)・管理栄養士・支援相談員など、多職種の専門家が在籍しています。このチームが連携して利用者の回復と在宅復帰をサポートします。詳しくは介護職・介護福祉士の転職完全ガイドも参考にしてください。

老健で働く仕事内容

老健の介護職員が行う主な仕事内容は以下の通りです:

身体介護(メイン業務):

  • 食事介助・口腔ケア
  • 入浴介助・清拭
  • 排泄介助・オムツ交換
  • 移乗・移動介助

生活支援:

  • 居室の清掃・整理整頓
  • リネン交換
  • 体位変換・褥瘡予防

医療的ケアのサポート:

  • バイタル測定
  • 服薬管理補助
  • リハビリスタッフとの連携

レクリエーション:

  • 機能維持のための活動補助
  • 集団レクリエーションの補助

老健では特別養護老人ホーム(特養)と比べてリハビリへの関わりが深く、医療スタッフとの連携が密な点が特徴です。理学療法士(PT)の転職完全ガイドでも老健でのPT業務について詳しく紹介しています。

老健で働くメリット

給与水準が高い

老健の介護職員の平均月収は33万9,040円で、特別養護老人ホームに次いで全介護施設の中で2番目に高い給与水準です。年収換算では約380万円が目安となります。介護職全体の平均給与と比較しても老健は高い傾向にあり、待遇面での魅力は大きいです。

老健で働くメリット - illustration for 介護老人保健施設(老健)で働く特徴と転職
老健で働くメリット - illustration for 介護老人保健施設(老健)で働く特徴と転職

医療・リハビリの専門知識が身につく

老健では医師や看護師、リハビリ専門職(PT・OT・ST)と密接に連携しながら業務を行うため、医療知識やリハビリテーションへの理解が自然と深まります。介護福祉士からケアマネジャーを目指す場合や、医療系施設へのステップアップを考えている方にとって非常に有益な経験となります。

多職種連携でチームワークを実感できる

老健は多くの職種が連携して働く環境です。医師・看護師・介護士・リハビリスタッフ・栄養士・相談員がチームとなってケアプランを実行します。チームで目標達成する喜びが大きく、介護職としてのやりがいを感じやすい職場です。

在宅復帰の達成感がある

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入所から在宅復帰まで利用者を支援し、無事に自宅に帰れたときの達成感は格別です。3ヶ月という限られた時間の中で集中的にケアを提供し、目に見える形で回復していく様子を間近に感じることができます。

老健で働くデメリット・注意点

利用者の入れ替わりが多い

入所期間が原則3ヶ月のため、利用者との関係が長続きしにくいという面があります。長期的に同じ利用者と関わりたい・深い信頼関係を築きたいという方には物足りなさを感じることもあるでしょう。

老健で働くデメリット・注意点 - illustration for 介護老人保健施設(老健)で働く特徴と転職
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医療知識・多職種連携が求められる

医療スタッフと連携する機会が多いため、最低限の医療知識や専門用語の理解が求められます。また、多職種との連携がうまくいかない職場では、人間関係のストレスを感じることもあります。

レクリエーションの頻度が少ない

特養や有料老人ホームと比べて、レクリエーション活動の比重は低めです。レクリエーションを通じた交流を大切にしたい方には、やや物足りなく感じる場合があります。

業務量の多さ

医療的ケアやリハビリのサポート、多職種連携の記録業務など、特養と比べると業務の幅が広く、忙しく感じることも少なくありません。

介護職の給料・年収・待遇完全ガイドでも各施設の待遇比較を確認できます。

老健への転職ポイント

自分の目指す介護スタイルを明確にする

転職前に「どのような介護がしたいか」を明確にすることが大切です。老健は「在宅復帰支援」「リハビリとの連携」に特化した施設のため、長期的な関わりよりも短期集中のケアを得意とする方に向いています。

老健への転職ポイント - illustration for 介護老人保健施設(老健)で働く特徴と転職
老健への転職ポイント - illustration for 介護老人保健施設(老健)で働く特徴と転職

施設の運営理念・方針を調べる

老健によって施設の規模や運営方針は大きく異なります。転職する際には「どのような法人が運営しているか」「施設の理念や方針は何か」「在宅復帰率はどの程度か」などを事前に調査することが重要です。

多職種連携への積極的な姿勢を示す

老健の採用面接では、チームワークやコミュニケーション能力が重視されます。「多職種と連携して利用者を支援したい」という意欲を具体的に伝えることで、採用担当者に好印象を与えられます。

専門転職エージェントを活用する

老健への転職は、介護職専門の転職エージェントを活用すると効率的です。施設の内部情報(雰囲気・働きやすさ・離職率など)を詳しく教えてもらえるほか、面接対策や給与交渉のサポートも受けられます。医療・介護・福祉の転職サイト・エージェント徹底比較も参考にしてください。

老健に向いている人・向いていない人

老健での仕事が合う人・合わない人の特徴は以下のとおりです:

向いている人向いていない人
在宅復帰支援に関わりたい利用者と長期的な関係を築きたい
医療・リハビリに興味がある医療行為や専門用語が苦手
チームワークを大切にできる単独業務を好む
短期集中でケアを提供したいレクリエーション重視の介護がしたい
キャリアアップ志向が強い変化の少ない環境で安定して働きたい
コミュニケーション能力が高い人間関係の変化が苦手

老健・特養・有料老人ホームの比較

施設選びの参考に、主な介護施設の特徴を比較しました。

項目老健特養有料老人ホーム
目的在宅復帰支援終の棲家生活支援・介護
入所期間原則3ヶ月原則無期限原則無期限
医療ケア充実限定的施設による
リハビリ充実限定的施設による
平均給与(月収)約33.9万円約35万円約30〜32万円
離職率約11.7%約14%約15%
利用者の入れ替わり多い少ない少ない
多職種連携非常に密普通施設による

出典:キラケア介護士 - 老健で働くメリットとデメリット介護プロ - 老健の年収

キャリアアップを目指すなら老健が最適

老健での経験は、介護職としてのキャリアアップに大きく貢献します。医療的ケアの知識・多職種連携の経験・リハビリへの理解を積み重ねることで、以下のようなキャリアパスが開けます:

  • 介護福祉士 → ケアマネジャー(介護支援専門員)
  • 介護職員 → 医療施設・病院での介護福祉士
  • 老健の経験者 → 在宅介護支援センター・訪問介護事業所の管理職

ケアマネジャー(介護支援専門員)の転職完全ガイドでは、ケアマネへのキャリアアップについて詳しく解説しています。

また、医療・介護・福祉の資格取得完全ガイドでは、老健でのキャリアアップに役立つ資格情報をまとめています。

まとめ:老健転職で大切なこと

介護老人保健施設(老健)は、在宅復帰支援という明確な目標のもとで多職種が連携して働く、やりがいの大きな職場です。給与水準も介護施設の中で上位に位置し、医療・リハビリの知識を身につけながらキャリアアップができる環境が整っています。

転職の際には、施設の運営方針をしっかり調べ、自分の介護スタイルと合っているかを確認することが成功の鍵です。介護職専門の転職エージェントを活用して、自分に合った老健を見つけましょう。

老健での仕事に興味がある方は、介護職・介護福祉士の転職完全ガイド医療・介護・福祉の転職サイト・エージェント徹底比較も合わせてご覧ください。在宅復帰の達成感を一緒に感じられる職場で、あなたの介護キャリアをさらに発展させましょう。

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