薬剤師のパート・派遣の働き方と時給相場
wellness 就活 編集部

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薬剤師のパート・派遣の時給相場を職場別・地域別に詳しく解説。令和6年の平均時給2,639円を基に、ドラッグストア・調剤薬局・病院の比較や、時給を上げる方法、パートと派遣の選び方まで徹底紹介。年収シミュレーションも掲載。
薬剤師のパート・派遣の働き方と時給相場|職場別・地域別で徹底解説
薬剤師としてパートや派遣で働きたいと考えている方は多いのではないでしょうか。子育て中のママ薬剤師や、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を希望する薬剤師にとって、パート・派遣は非常に魅力的な選択肢です。しかし、「パートと派遣はどちらが良いの?」「時給はどれくらいもらえるの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、薬剤師のパート・派遣の時給相場を職場別・地域別に詳しく解説するとともに、それぞれのメリット・デメリット、選び方のポイントまで徹底的に紹介します。
薬剤師のパート・派遣の時給相場【2024年最新版】
令和6年賃金構造基本統計調査によると、パート・アルバイト薬剤師の平均時給は2,639円です。これは一般的なパート職と比べると非常に高い水準であり、薬剤師という資格を活かした高い時給が期待できます。

職場別の時給相場比較
職場によって時給には大きな差があります。以下の表で各職場の時給相場を確認しましょう。
| 職場の種類 | パート時給相場 | 派遣時給相場 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ドラッグストア | 2,500〜3,000円 | 3,000〜3,500円 | 最も高時給・残業あり |
| 調剤薬局 | 2,000〜2,500円 | 2,500〜3,000円 | 調剤スキルが活かせる |
| 病院・クリニック | 1,800〜2,200円 | 2,200〜2,800円 | 専門的な知識が必要 |
| 製薬会社 | 2,000〜2,300円 | 2,500〜3,000円 | 企業薬剤師として活躍 |
| 介護施設 | 1,800〜2,000円 | 2,000〜2,500円 | ゆったりとした環境 |
ドラッグストアが最も高時給で、調剤業務に加えてOTC薬の販売も担当するため、業務範囲が広い分だけ時給が高めに設定されています。マイナビ薬剤師の調査によると、都市部のドラッグストアでは時給3,000円を超える求人も珍しくありません。
地域別の時給相場
地域によっても時給に大きな差があります。
- 東京・大阪・名古屋などの大都市圏:2,500〜3,000円(競争激しいため相場は安定)
- 地方(薬剤師不足エリア):3,000〜5,000円(人手不足で高時給)
- 地方(薬剤師充足エリア):2,000〜2,500円(相場が低め)
特に薬剤師不足が深刻な地方では、時給4,000〜5,000円という高時給求人も存在します。アポプラス薬剤師の情報によれば、離島や山間部では特に高時給になる傾向があります。
パート薬剤師のメリット・デメリット
パートとして働くことには、正社員や派遣とは異なる独自のメリット・デメリットがあります。

パートのメリット
1. 勤務時間・日数の柔軟性
正社員に比べて勤務時間や勤務日数の融通が利きます。週3日や週2日など、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。子育て中のママ薬剤師にとっては特に大きなメリットです。
2. 長期安定した雇用
同じ職場で長期にわたって働くことができます。転勤や異動がなく、職場環境が変わるストレスもありません。職場の同僚や患者さんとの信頼関係を築きやすいのも特徴です。
3. 通勤エリアを限定できる
自宅から通いたい職場を選べるため、通勤の負担を最小限にできます。
4. 扶養内で働ける場合も
勤務時間を調整することで、配偶者の扶養内に収まるように働くことも可能です。
パートのデメリット
1. 昇給・ボーナスがない
多くのパート求人では昇給やボーナスがなく、長期的に見ると正社員より総収入が低くなりがちです。
2. 退職金がない
長年勤めても退職金が支給されないケースがほとんどです。
3. 福利厚生が限られる
社会保険の適用条件によっては、保険や年金の扱いが正社員と異なる場合があります。
派遣薬剤師のメリット・デメリット
派遣薬剤師は、パートとは異なる特徴を持っています。ファルメイトのキャリアガイドによると、派遣薬剤師には以下のような特徴があります。

派遣のメリット
1. 高時給
派遣薬剤師の時給相場は2,600〜3,300円(都心)で、同じ地域・職場のパートよりも約500円高い傾向があります。薬剤師が少ない地域を選べば時給4,000〜5,000円の求人もあります。
2. 残業なし・自由な時間設定
「残業なしで、自分が決めた時間だけ仕事する」という働き方ができます。自分の都合に合わせてシフトを組めるため、ワークライフバランスを重視したい方に最適です。
3. 多様な職場経験を積める
様々な職場で働くことで、多彩なスキルと経験を身につけることができます。将来の転職やキャリアアップにも有利です。
4. 掛け持ち勤務が可能
複数の派遣先を掛け持ちして、収入を最大化することも可能です。
派遣のデメリット
1. 雇用の不安定さ
契約期間が定められており、更新されない場合は職場を変える必要があります。
2. 同一職場での最大3年ルール
派遣法により、同一人物が同一職場で派遣就業できるのは最大3年までと定められています。3年後は職場を変えるか、直接雇用に切り替える必要があります。
3. 職場との一体感が薄れやすい
期間限定であるため、他の職員との仲間意識が薄くなりやすく、職場に溶け込みにくいと感じることもあります。
パートと派遣、どちらを選ぶべき?
パートと派遣のどちらが自分に向いているかは、ライフスタイルや優先事項によって異なります。
こんな人はパートがおすすめ
- 同じ職場で長期的に安定して働きたい
- 自宅から近い特定の職場で働きたい
- 職場の仲間と深い人間関係を築きたい
- 扶養範囲内で働きたい
- 育児・家事と両立したい
こんな人は派遣がおすすめ
- とにかく高時給で働きたい
- 様々な職場を経験してスキルアップしたい
- 残業なしで自由な時間設定を希望する
- 短期間集中して稼ぎたい
- 複数の職場を掛け持ちしたい
ファーマプレミアムのコラムによると、特に20代〜30代のキャリアアップを目指す薬剤師には派遣、育児中の40代以降には安定したパートが適していることが多いです。
薬剤師パート・派遣の時給を上げる方法
時給を少しでも高くするためには、いくつかの工夫が有効です。
1. 夜間・土日の勤務を選ぶ
スタッフが帰宅する17時以降の夜間帯は時給が高く設定されているケースが多く、時給3,000円以上も目指せます。土日祝日の勤務も割増率が高い傾向があります。
2. 薬剤師不足エリアを狙う
都市部より地方(特に薬剤師不足エリア)の方が高時給です。在宅ワークやオンライン服薬指導が可能な職場なら、地方の求人にリモートで応じることもできます。
3. スキル・経験をアピールする
調剤経験が豊富な薬剤師、漢方や在宅医療の専門知識がある薬剤師は高時給で採用されやすい傾向があります。特定の専門資格(認定薬剤師など)があれば積極的にアピールしましょう。
4. 複数の派遣会社に登録する
派遣で働く場合は、複数の派遣会社に登録して求人を比較することで、より条件の良い職場を見つけやすくなります。ファルメイトなどの薬剤師専門の求人サービスを活用するのが有効です。
5. 直接交渉する
特にパートの場合、採用時に時給の交渉をすることが有効です。前職の時給や実績を提示することで、希望に近い条件を引き出せることがあります。
パート・派遣薬剤師の年収シミュレーション
実際にどの程度の年収が見込めるか、シミュレーションしてみましょう。
パート薬剤師(時給2,300円の場合)
- 週3日×6時間勤務:月収約16.6万円、年収約199万円
- 週4日×7時間勤務:月収約25.8万円、年収約310万円
- 週5日×8時間勤務:月収約36.8万円、年収約442万円
派遣薬剤師(時給2,800円の場合)
- 週3日×6時間勤務:月収約20.2万円、年収約242万円
- 週4日×7時間勤務:月収約31.4万円、年収約376万円
- 週5日×8時間勤務:月収約44.8万円、年収約537万円
週5日フルタイムで派遣として働けば、年収500万円以上も十分に可能です。薬剤師の資格を持っているだけで、パートでもこれほど高い収入が見込めるのは大きな強みといえます。
まとめ:薬剤師のパート・派遣で賢く働こう
薬剤師のパート・派遣は、高い時給と柔軟な働き方を両立できる魅力的な選択肢です。
- パート平均時給:約2,639円(令和6年賃金構造基本統計調査より)
- 派遣時給:パートより約500円高い傾向
- ドラッグストアが最高時給、次いで調剤薬局、病院の順
- 地方・薬剤師不足エリアは高時給(4,000〜5,000円も)
自分のライフスタイルや目標に合わせて、パートと派遣を賢く選択しましょう。薬剤師の転職全般については薬剤師の転職完全ガイドも参考にしてください。また、給与・待遇全般については医療・介護・福祉職の給料・年収・待遇完全ガイドもご覧ください。
さらに転職エージェントを活用したい方は医療・介護・福祉の転職サイト・エージェント徹底比較をチェックしてみてください。
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