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未経験から医療・介護・福祉業界への転職ガイド

異業種から福祉用具専門相談員への転職

公開日:2026年2月23日更新日:2026年2月26日
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執筆

wellness 就活 編集部

異業種から福祉用具専門相談員への転職

免責事項

本記事は医療・介護・福祉業界の転職に関する一般的な情報提供を目的としており、 特定の転職先や雇用条件を保証するものではありません。 給料・年収等の数値は公的統計に基づく参考値です。 資格や制度に関する情報は記事執筆時点のものであり、 最新の情報は必ず厚生労働省や各専門職団体の公式サイトでご確認ください。 転職に関する最終的な判断はご自身の責任において行ってください。

異業種から福祉用具専門相談員への転職を徹底解説。50時間の指定講習で資格が取れる入りやすい職種で、有効求人倍率5.8倍の高需要です。転職の流れ・成功のポイント・年収の実態・キャリアアップまで詳しく紹介します。

異業種から福祉用具専門相談員への転職完全ガイド|資格取得から就職まで徹底解説

異業種から福祉用具専門相談員への転職を考えている方に向けて、資格取得方法・転職の流れ・成功のポイントを詳しく解説します。福祉用具専門相談員は高齢化社会で需要が急増している職種であり、異業種からでも短期間で資格を取得して転職できる魅力的なキャリアパスです。

福祉用具専門相談員とはどんな仕事?

福祉用具専門相談員は、介護保険制度のもとで高齢者や障がい者が日常生活を快適・安全に過ごせるよう、適切な福祉用具を提案・選定する専門職です。具体的には、車いす・介護ベッド・歩行器・入浴補助用具などの貸与・販売を担当し、利用者の状態に合った福祉用具を選定します。

福祉用具専門相談員とはどんな仕事? - illustration for 異業種から福祉用具専門相談員への転職
福祉用具専門相談員とはどんな仕事? - illustration for 異業種から福祉用具専門相談員への転職

主な業務内容は次の通りです。

  • 利用者への福祉用具の提案・選定:ケアマネジャーからの紹介をもとに、利用者宅を訪問して身体状況や生活環境を確認し、最適な福祉用具を提案します
  • 福祉用具サービス計画書の作成:利用者一人ひとりに合わせたサービス計画書を作成し、目標と選定理由を記録します
  • モニタリング(定期訪問):貸与後も定期的に訪問し、福祉用具の使用状況や利用者の状態変化を確認・記録します
  • 福祉用具の搬入・設置・メンテナンス:実際に福祉用具を利用者宅へ搬入し、安全に使用できるよう設置・調整を行います
  • ケアマネジャーや医療職との連携:チームケアの一員として、他職種と情報共有しながらサービスを提供します

福祉用具貸与事業所には、法律により2人以上の福祉用具専門相談員の配置が義務付けられており、全国的に安定した需要があります。

異業種からでも転職できる理由

福祉用具専門相談員は、異業種からの転職者に対して特に門戸が広い職種です。その理由は資格取得の手軽さにあります。

異業種からでも転職できる理由 - illustration for 異業種から福祉用具専門相談員への転職
異業種からでも転職できる理由 - illustration for 異業種から福祉用具専門相談員への転職

福祉用具専門相談員の資格を取得するには、都道府県が指定した研修事業者が実施する「福祉用具専門相談員指定講習」を受講するだけです。この講習の特徴は次の通りです。

  • 受講資格なし:年齢・学歴・業界経験を問わず、誰でも受講できます
  • 50時間・約7日間の短期集中カリキュラム
  • 合格率はほぼ100%:最終日に筆記試験がありますが、修了率は非常に高い
  • 費用の補助あり:雇用保険の特定一般教育訓練給付制度により、受講費用の40%(上限20万円)が支給されます

なお、介護福祉士・社会福祉士・看護師・保健師・作業療法士・理学療法士などの国家資格保持者は、指定講習を受けなくても福祉用具専門相談員として勤務できます。

約8割の福祉用具専門相談員が指定講習の修了者であり、前職の業種は営業職・製造業・サービス業・事務職など多岐にわたります。異業種からのキャリアチェンジを積極的に受け入れている業界です。

福祉用具専門相談員の資格・仕事内容について詳しくはこちら

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異業種からの転職で活かせるスキルと経験

異業種での職歴は、福祉用具専門相談員として働く上で大きな強みになります。

前職・スキル福祉用具専門相談員での活かし方
営業職・接客業利用者やケアマネジャーへの提案力・コミュニケーション力
製造業・技術職福祉用具の機能理解・メンテナンス対応力
医療・看護職身体状況のアセスメント・医療知識の活用
事務職計画書作成・記録業務・ルート管理
物流・配送業福祉用具の搬入・設置作業への適応
スポーツ・体育系体力を活かした搬入作業・身体介助の補助知識

福祉用具専門相談員の仕事は「人と関わる力」「提案・説明の力」「身体を使う体力」が求められます。これらは多くの業種で培われるスキルであり、ゼロからのスタートにはなりません。

特に営業経験者は、ケアマネジャーへの訪問営業や利用者への用具提案で即戦力として評価されることが多いです。

転職の流れとスケジュール

異業種から福祉用具専門相談員に転職する場合の一般的な流れを紹介します。

転職の流れとスケジュール - illustration for 異業種から福祉用具専門相談員への転職
転職の流れとスケジュール - illustration for 異業種から福祉用具専門相談員への転職

ステップ1:情報収集・転職の意思決定(1〜2週間)

まず福祉用具専門相談員という仕事について詳しく調べ、自分のライフスタイルや志向に合うかを確認します。介護業界の転職サイトで求人情報を見たり、現役の専門相談員のブログ・口コミを読んだりするのが有効です。

ステップ2:指定講習のスケジュール確認・申し込み(1〜2週間)

お住まいの都道府県で開催される指定講習のスケジュールを確認し、申し込みをします。講習は地域によって月1〜2回程度開催されており、土日開催のコースもあります。

講習機関の例として、三幸福祉カレッジ未来ケアカレッジなどがあります。

ステップ3:指定講習の受講・資格取得(1〜2ヶ月)

50時間の講習を受講し、修了試験に合格すると資格を取得できます。働きながら受講する場合は週末コースを利用するとよいでしょう。

ステップ4:転職活動(1〜3ヶ月)

資格取得と並行して、または取得後に転職活動を開始します。求人情報の確認・履歴書・職務経歴書の作成・面接対策を行います。

医療・介護・福祉の転職サイト・エージェント徹底比較を活用することで、条件に合った求人を効率よく見つけられます。

ステップ5:入社・研修(入社後1〜3ヶ月)

入社後は先輩社員に同行しながらOJTで実務を習得します。製品知識・使い方・記録方法などを覚えていきます。

転職を成功させるためのポイント

異業種から転職して福祉用具専門相談員として活躍するためのポイントを5つ紹介します。

転職を成功させるためのポイント - illustration for 異業種から福祉用具専門相談員への転職
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1. 普通自動車免許は必須

多くの求人で普通自動車免許(AT可)が応募条件となっています。担当エリア内の利用者宅を車で回るため、免許がない場合は先に取得しておきましょう。

2. 転職前に介護の基礎知識を学んでおく

介護保険制度の仕組み、要介護度の意味、主な疾患・障がいの種類など、基礎知識を事前に学んでおくと研修がスムーズになります。介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)を取得しておくのも有効です。

未経験から医療・介護・福祉業界への転職ガイドも参考にしてください。

3. 体力に自信があることをアピール

福祉用具は重いものが多く、搬入・設置作業に体力が必要です。前職で体を使う仕事をしていた方や体力に自信がある方は、面接でアピールしましょう。

4. コミュニケーション能力と提案力をアピール

ケアマネジャーへの営業・利用者への説明・関係職種との連携など、コミュニケーション能力が非常に重要です。前職での接客・営業・対人支援の経験は積極的にアピールしましょう。

5. 小規模事業所と大手企業の違いを理解して選ぶ

福祉用具貸与事業所は、大手メーカー系列の企業から地域密着の小規模事業所まで様々です。大手は研修制度・福利厚生が充実している一方、小規模事業所は早期に幅広い業務を担当できる環境があります。

年収・待遇・キャリアアップ

年収の実態

福祉用具専門相談員の平均年収は約353〜410万円とされており、全労働者の平均年収とほぼ同水準です。

  • 正社員の月給:22〜28万円程度
  • 賞与:年2回・合計2〜5ヶ月分
  • 経験・スキルによって昇給あり
  • 東京など都市部は地方より給与水準が高い傾向

福祉用具専門相談員の年収についての詳細

2023年度の有効求人倍率は5.8倍と非常に高く、人手不足の業界のため処遇改善の動きも続いています。

キャリアアップの方法

福祉用具専門相談員としてのキャリアアップには以下の方法があります。

  • 福祉用具プランナー(民間資格)の取得:より高度な知識と提案力が認められる
  • 介護福祉士の取得:介護現場とのより深い連携が可能になり、転職の選択肢も広がる
  • ケアマネジャー(介護支援専門員)の取得:ケアプラン作成にも関わる上位職へのキャリアアップ
  • 管理職・スーパーバイザーへのステップアップ:経験を積んで事業所のマネジメントを担う

ケアマネジャーへの転職完全ガイドも参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

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Q. 未経験・異業種からでも採用してもらえる?

A. はい、多くの事業所が異業種からの転職者を積極的に採用しています。指定講習の修了者の多くが異業種出身で、「介護の経験がなくてもOK」「資格取得支援あり」の求人も豊富です。

Q. 資格取得にかかる費用と期間は?

A. 指定講習の受講費用は5〜10万円程度が目安です。雇用保険の特定一般教育訓練給付制度を利用すれば、受講費用の40%(上限20万円)が支給されるため、実質負担を大幅に軽減できます。期間は約7日間(50時間)です。

Q. 仕事のきつい点は?

A. 主な課題は「身体的な負担(重い福祉用具の搬入)」「車での移動が多い(悪天候・渋滞)」「ノルマがある事業所もある」などです。ただし、デスクワークではなく外出が多い点を「やりがい」「気分転換になる」と感じる方も多いです。

Q. 転職サイトはどれを使えばよい?

A. 介護・福祉専門の転職サイトを利用するのが効果的です。医療・介護・福祉の転職サイト・エージェント徹底比較で詳しく比較しています。

まとめ

異業種から福祉用具専門相談員への転職は、50時間・約7日間の指定講習で資格を取得できるため、比較的短期間でキャリアチェンジが可能です。高齢化社会の進展により需要は今後も拡大が見込まれ、2023年度の有効求人倍率は5.8倍と就職しやすい環境が続いています。

前職の経験(営業・コミュニケーション・体力仕事など)を活かしながら、新しいフィールドで「人の役に立つ仕事」に携わりたい方にとって、福祉用具専門相談員は非常にやりがいのある選択肢です。

まずは指定講習のスケジュールを調べることと、医療・介護・福祉の転職サイト・エージェントに登録して求人情報を確認することから始めてみましょう。

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参考資料:

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